宮古島のレンタカー会社は300社超え|349事業所・6,754台が走る島の今
小さな島にレンタカー349事業所というインパクト
宮古島は人口約5万5千人ほどの小さな離島です。その宮古島市内にあるレンタカー事業所が、2024年3月末時点で349事業所・車両数6,754台に達し、いずれも過去最多となりました。
2026年1月現在、公表されている最新の公式統計では、この「349事業所・6,754台」が最新値とされています。
沖縄全体でもレンタカー事業者は増え続けており、那覇市440社に次いで宮古島市は県内2位の349社という状況です。
離島としては異例の多さであり、「宮古島=レンタカー島」と言ってもいいほど、観光とレンタカーは切っても切れない関係になっています。

データで見るレンタカー急増の背景
10年スパンで見ると「レンタカー爆増」の流れが見える
宮古島のレンタカー台数の推移をざっくり整理すると、次のような流れになります。
- 2013年度頃:約1,300台前後
- 2018年度:約3,600台前後
- 2022年度(2023年3月末):
- 事業者数222カ所
- 車両数5,259台(前年から約1.5倍)
- 2023年度(2024年3月末):
- 事業所数349事業所(+40)
- 車両数6,754台(+672台)
コロナ禍で一時的に観光客が減った時期もありましたが、2022年度以降は観光需要の急回復に合わせて、レンタカー業界は一気に拡大しました。レンタカー不足が問題になったこともあり、「今なら需要がある」と見込んだ新規参入が相次いだとされています。
観光客120万人×レンタカーの島という現実
宮古島市には、2024年には年間約120万人の観光客が訪れたとされています。
その多くが空港到着後にレンタカーを利用して島内を移動するのが現在のスタイルです。
- 路線バスは本数が限られる
- タクシーも台数が少なく、繁忙期はつかまりにくい
- 観光スポットは島の各所に点在している
こうした条件が重なり、「とりあえずレンタカーを借りよう」という流れが定着してきました。その結果、レンタカーがないと観光が難しい=レンタカー依存型の観光構造ができあがっています。
それでも「レンタカーが予約できない」問題
事業所数・台数ともに過去最多でありながら、繁忙期には今でも「レンタカーが予約できない」問題が起きています。
その背景には、
- ゴールデンウィーク・夏休み・お盆・年末年始など特定時期に需要が集中
- トライアスロンやロックフェス、ビアフェストなどの大型イベント時に一気に予約が埋まる
- クルーズ船の寄港日には、短時間に大量の観光客が到着する
といった事情があります。
**「台数は増えたのに、ピーク時はまだ足りない」**というアンバランスさが、宮古島の「観光バブル」らしさを象徴しているとも言えます。

レンタカー急増が生む課題:渋滞・事故・違法駐車・生活への影響
1. 渋滞と駐車場不足
宮古島市は「エコアイランド宮古島宣言」を掲げ、環境と共生する観光地を目指していますが、現在の主役はやはりレンタカーです。その結果、市街地や観光スポット周辺での渋滞や駐車場不足が課題になっています。
- 中心市街地(西里・下里周辺)のコインパーキングは週末やイベント時に満車
- ビーチや観光スポットの駐車スペースが、レンタカーで埋まりやすい
- 路上駐車や公園・空き地など、グレーな場所に停めるケースも増加
県全体でも、禁止エリアでの貸し渡しや違法駐車などのトラブルが問題視されており、宮古島もその例外ではありません。
2. 交通事故の増加
レンタカー台数が増えるとともに、観光客ドライバーによる事故件数も増加傾向にあります。
- 左側通行に慣れない海外客
- レンタカーに不慣れな初心者ドライバー
- きれいな景色に見とれての“わき見運転”
- 慣れない夜道でのスピード超過
など、離島ならではの要因も重なります。

3. 地元住民の「暮らし」にも影響
宮古島の「観光バブル」は、宿泊料金や地価・家賃の高騰など、住民の暮らしにも影響を与えています。
レンタカーもその一部で、
- 元々は農地や地元の駐車場だった土地が、レンタカー会社や駐車場用地に転用される
- 住宅街の細い道路にレンタカーが出入りし、生活道路の安全性が下がる
- 島の子どもたちの通学路にも、見慣れないレンタカーが増える
といった声も、市議会や市民から上がっています。
行政と民間の取り組み:次の「移動のかたち」を探して
小型電動モビリティの導入
宮古島市は、観光と環境の両立を目指して小型電動モビリティ(超小型EV・電動カートなど)を活用したプロジェクトにも取り組んでいます。
- レンタカー一辺倒から、もっと小さく・エコな移動手段へ
- 観光客の移動コストや環境負荷を減らしつつ、島内周遊の利便性を上げる試み
まだ始まったばかりの取り組みですが、「レンタカーだけに頼らない宮古島観光」へのヒントとして注目されています。

レンタカーモールや予約の一元化
民間の動きとして、複数社が連携した**「レンタカーモール」構想**や、予約の一元化・空車情報の共有といった取り組みも進んでいます。
- 複数社をまとめて検索・比較できる仕組み
- 繁忙期の予約困難を少しでも緩和する試み
- 事業者側にとっても、集客・在庫調整に役立つ
今後、島全体でモビリティをどう設計していくかが、宮古島の観光の質を左右していくと言えます。
宮古島を訪れる旅行者へのアドバイス|レンタカー利用のポイント
1. 繁忙期は「航空券と同時にレンタカー予約」が基本
- ゴールデンウィーク
- 7〜9月の夏休みシーズン
- 宮古島トライアスロン開催時期
- 年末年始・大型連休
これらの時期は、1〜2カ月前でも満車というケースがあります。
宮古島旅行の日程が決まったら、航空券・宿と同時にレンタカーも押さえるのが鉄則です。
2. 駐車場と渋滞を前提に、時間に余裕を持った行動を
- 市街地の駐車場は早めに確保
- 人気ビーチは午前中に到着すると余裕がある
- イベント当日は「少し離れた駐車場+徒歩」で渋滞回避も有効
「移動時間+駐車場を探す時間」まで含めて、余裕のあるスケジュールを組むと、旅がぐっと楽になります。
3. 運転マナーと安全運転を徹底
- 制限速度を守る(島の生活道路は特にゆっくり)
- 路肩・私有地・畑の中などへの無断駐車はNG
- 飲酒運転は絶対にしない(代行・タクシーを活用)
「自分の運転が、島のイメージをつくる」くらいの気持ちで、安全運転を心がけたいところです。
レンタカーだけじゃない、宮古島の移動手段
レンタカーが主役であることは間違いありませんが、「レンタカーが取れなかった=旅行が台無し」というわけではありません。
- 路線バス:本数は限られますが、主要エリア間はつながっている
- 観光バス・ツアー:スポットを効率よく回りたい人向け
- タクシー・代行:夜の街歩きや飲酒時の移動に便利
- 小型電動モビリティ・レンタサイクル:短距離移動やエコな旅にぴったり
「滞在の前半はバスとタクシー、後半だけレンタカー」など、移動手段を組み合わせる旅のスタイルも、これからの宮古島らしい選択肢です。

みゃーずみ視点|サステナブルな宮古島観光のために
レンタカー事業所が300社を超え、6,754台が走る宮古島。
この数字は、宮古島が全国・世界から注目される人気リゾートになった証でもありますが、その一方で、
- 渋滞・駐車場不足
- 交通事故の増加
- 住民の生活環境への影響
- 島の自然や景観へのプレッシャー
といった課題もはっきりと浮かび上がっています。
**「レンタカーは便利」だけで終わらせず、
「どれくらい借るのか」「どうやって走るのか」「代わりになる手段はないか」**を、旅行者一人ひとりが考えることが、これからの宮古島観光には欠かせません。
みゃーずみとしては、
- 正確なデータに基づいた情報発信
- レンタカー以外の移動手段の紹介
- マナーやルールを分かりやすく伝える記事作り

を通して、観光客も地元の人も、みんなが気持ちよく暮らせる宮古島を一緒に考えていきたいと思っています。
FAQ|宮古島レンタカー300社超時代のよくある質問
Q. 宮古島にレンタカー会社は本当に300社以上あるの?
A. はい。最新の公式データでは、2024年3月末時点で349事業所・6,754台と公表されています。2026年1月現在、これが公表されている最新値で、「300社超え」は事実です。
Q. こんなに台数があるのに、なぜ繁忙期は予約できないの?
A. 観光客が集中する時期(GW・夏休み・大型連休・イベント開催時)に需要が一気に跳ね上がるためです。通常期は余裕があっても、ピーク時には全社満車という状態になりやすいのが現状です。
Q. 宮古島市はレンタカーの増えすぎを問題視している?
A. 市議会でも、レンタカー台数やトラブル、生活環境への影響について複数回取り上げられており、行政としても課題として認識しています。
Q. レンタカーを使わずに宮古島を楽しむことはできる?
A. 可能です。路線バスや観光バス、タクシー、ツアー送迎、小型電動モビリティなどを組み合わせれば、主要スポットを巡ることは十分できます。ただし、自由度はレンタカー利用時より下がるため、事前の計画が重要になります。
Q. 今後、宮古島のレンタカー台数はどうなりそう?
A. 観光需要次第ですが、すでに渋滞や違法駐車などの問題が顕在化しているため、「増え続ける」だけではなく、モビリティ全体の見直しや調整が進む可能性が高いと考えられます。行政のモビリティ施策や業界の連携が鍵を握ります。



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