多良間島はなぜヤギが多い?「ヤギの島」と呼ばれる理由を深掘り

【30秒で分かる】
多良間島は「ヤギの島」と呼ばれるほどヤギの存在が身近な離島。かつては人よりヤギが多い時代もあり、現在も暮らしや食文化の中にヤギ文化が息づいています。島ではヤギが生活・産業・伝統行事と結びつき、独自の文化として受け継がれています。

多良間島はヤギの島?「人よりヤギが多い」は本当か

多良間島は昔から「ヤギの島」と呼ばれ、現地でも“人の数よりヤギが多い”という言い回しが定番です。実際、到着してすぐヤギの鳴き声が聞こえるほど、島の日常のすぐそばにヤギがいます。 

この「人より多い」は、観光コピーというより体感に近い表現。ただし“気分”だけではなく、数字の裏付けもちゃんとあります。

琉球新報の報道では、多良間村は1981年にヤギが2,469頭いて「人よりヤギが多い島」として知られていた一方、近年は牛の飼育拡大やコストなどで減り、2015年は585頭という推移も紹介されています。 

つまり多良間島は、ずっと「ヤギが多い文化圏」でありつつ、時代によって頭数が増減してきた島なんです。

なぜ多良間島はヤギが多いのか

1) 島の暮らしに「ヤギ」がちょうど良かった

牛ほど広い設備や飼料がいらず、各家庭でも飼いやすい。必要なときに食にもなり、現金化もしやすい。離島の生活で“強い家畜”だったから、自然に根付いた。さらに近年は外部から大型肉用ヤギ(ボア種など)の導入もあり、飼養の形も変化してきたことが報道されています。 

2) 「島おこし」でヤギが“主役”に再登場した

多良間のヤギは方言で**「ピンダ」。このピンダを“多良間ブランド”として位置づけて地域資源化しよう、という動きが2000年代に進み、学術論文でも「多良間ブランド」「地域活性化」の軸として整理されています。 

さらに宮古毎日新聞でも、2006年から島おこし事業として取り組んできた旨が紹介されています。 

「昔からいる」だけでなく、“再び増やす・育てる理由”が島の中で共有された**のがポイントです。

ピンダアース大会が“ヤギの島”を決定づけた

多良間のヤギ文化を観光客にも一発で伝えるのが、多良間島ピンダアース大会(闘ヤギ)。公式説明では、ヤギ生産振興と観光振興を目的に開催され、毎年5月と10月に行われ、階級別にチャンピオンが決まります。会場ではふれあいコーナー、クイズ、抽選会、屋台なども実施されます。 

そして面白いのは、これが“ガチの大会”であること。RITOKEIのレポでは、1試合3分で、時間内にどれだけ技を出したかで勝敗が決まる、と紹介されています(軽量・中量・重量の階級、トーナメント形式)。 

リトハクの記事でも、パンフ情報として出場ピンダは26頭と触れられており、イベント規模感が伝わります。 

さらに直近では、地域情報サイトが第27回大会の開催案内(年2回、会場は多目的広場・夢パティオ南側)を出しており、島の恒例行事として続いていることが分かります。 

「人よりヤギが多い」の正体は、頭数より“風景化”していること

多良間島のヤギは、牧場の奥にいる家畜じゃなくて、畑道・集落はずれ・空港周辺など、生活動線のすぐ横にいる。だから旅人は「ヤギの島だ」と感じるし、「人より多い」と言いたくなる。 

しかもピンダアース大会によって、ヤギが“食”や“飼育”の枠を超えて、島の娯楽・誇り・名物になった。ここまで来ると、ヤギは家畜というより多良間島のキャラクターです。 

✅ FAQ

Q1. 本当に多良間島は人よりヤギが多いの?

A. かつては人よりヤギが多かった時期があり、現在でもヤギの飼育数が多いため「ヤギの島」と呼ばれています。実際に島内では日常的にヤギを見かけます。

Q2. ピンダアース大会とは何ですか?

A. 多良間島で年2回開催される闘ヤギ大会です。階級別トーナメント形式で行われ、観光客も観戦できる島の人気イベントです。

Q3. ヤギはなぜ多良間島で飼われてきたの?

A. 小規模でも飼育しやすく、祝い事の料理や現金収入源として利用できるため、離島の生活に適した家畜として広まりました。

Q4. 観光客でも大会を見られますか?

A. はい。開催時期(主に5月・10月)に合わせて訪れれば観戦可能で、屋台やイベントもあり島全体が盛り上がります。

Q5. 多良間島でヤギ料理は食べられますか?

A. 島では伝統的にヤギ料理(ヒージャー料理)が祝い事などで食べられており、タイミングによって提供されることがあります。

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