
赤崎御嶽(あかざきうたき)|下地島を望む農漁の守護神
海と畑を守る神の聖地
宮古島エメラルドコーストゴルフリンクスの1番ホール海側に位置する赤崎御嶽は、農業神と航海安全の神を祀る由緒ある聖地です。五穀豊穣や海の安全を願い、古くから漁師や農家、そして島全体の守護神として信仰されてきました。
農業の神や航海安全の神を祀る聖地で、古くから島の人々に信仰されてきました。青く広がる海を望む高台に位置し、自然と信仰が一体となった神聖なスポットです。📍 Googleマップで場所を確認する

御嶽は海を望む高台にあり、参道の鳥居をくぐると鬱蒼とした植物に覆われた小道が奥へと続きます。木々のトンネルを抜けた先には、石を積み上げた拝所と古い香炉が静かに佇み、時を越えて守られてきた信仰の深さを感じさせます。

祭神と由来
赤崎御嶽の祭神は**大世の主豊見親(ウプスヌシュトゥユミヤ)**とされ、農耕万穀を司る神であり、子方母天大が生んだ十二神の一柱と伝えられています。
例祭は毎年3回、旧暦の甲午の日に行われ、赤名宮と共に下地地域の「根所(にーどぅく)」として厚く崇敬されています。御嶽のある赤崎には**神井(ぬか井)**と呼ばれる湧水があり、例祭では下地中学校西隣の「神畑(ぬか地)」で採れた粟から一握りの糠を用い、その年の疫病や台風の有無を占う神事が司の手で執り行われます。

信仰を支えた歴史
1673年(康煕12年)、下地島出身の白川氏八世・下地親雲上恵和は、与那覇与人として上国した帰路に逆風に遭い、中国へ漂着。苦難の末、8年後に21名の生存者と共に帰島しました。この航海中、恵和は赤崎御嶽の神を唱えて信仰を絶やさず、ある夜明け前、船は奇跡的に赤崎御嶽下の浜に着いたと伝えられます。
恵和は神徳に感謝し、以来例祭の主宰と費用の献納を続け、御嶽の信仰をさらに広めました。

現地で感じる魅力
- 自然のトンネル:参道は木々が絡み合ってつくる緑のアーチ。日差しを遮り、ひんやりとした空気が流れる
- 静寂の拝所:石積みの祭壇や香炉が並び、外界とは切り離された神聖な空間
- 海の守り神:高台からは南の海が望め、古代より島人の生活と海の安全を見守ってきたことを実感できる

訪問のポイント
- 所在地:沖縄県宮古島市伊良部下地島(エメラルドコーストゴルフリンクス1番ホール海側)
- アクセス:クラブハウス右手から進入し、1番ホール左手の海側へ
- 見どころ:鳥居、木のトンネル、石積みの拝所、周囲の海景色
- 注意点:御嶽内は聖域のため、静粛に参拝。拝所や供物には触れないこと
まとめ
赤崎御嶽は、農業と漁業を守る神が鎮座する、下地島屈指の信仰の場です。
自然に囲まれた参道を歩き、石の拝所で手を合わせると、島人が何世代にもわたり海と大地に祈りを捧げてきた歴史が感じられます。御嶽巡りの旅では、ぜひ訪れてほしい神聖なスポットです。
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