ヌツタスキ トゥンバラ|命を救った岩【多良間島】

【30秒で分かる】

ヌツタスキ トゥンバラは、多良間島に残る“命を救った岩”と伝えられる史跡。1771年の明和の大津波の際、この岩に上って助かったという言い伝えがあり、島の防災の記憶を今に伝える場所です。

小学校へ向かう道すがら、幼稚園南側の道路に突き出すように立つ約1.5mほどの小岩。それが「ヌツタスキ トゥンバラ(命を救った岩)」です。1771年に発生した明和の大津波の際、この岩に上って津波から逃れ、命を救われた人がいたという言い伝えから、その名が付けられました。

この一帯の標高は約14mとされ、当時の津波は約15mに達したとも伝えられています。津波は南から押し寄せ、ツガーガーに音を立てて流れ込んだと語り継がれています。岩に上ることで助かったという伝承は、島の人々が自然の脅威と向き合ってきた歴史を物語ります。

また、これに似た話として、津波の際に逃げ遅れた妊婦が岩に生えたヤティフという植物に捕まり命拾いしたという「ヤティフ トゥンバラ」が塩川にも残っています。こうした伝承は、多良間島の防災の記憶として今も語り継がれています。

ヌツタスキ トゥンバラは、観光地というよりも“語り継がれる記憶の場所”。日常の道端にひっそりと立つ岩ですが、島の歴史と教訓を静かに伝え続けています。

■ 訪れる際のポイント

・生活道路沿いのため通行に注意

・文化的伝承として丁寧に見学

・岩に登ったり傷つけたりしない

多良間島を歩くなら、絶景だけでなく、こうした“命の物語”にも目を向けてみてください。ヌツタスキ トゥンバラは、島が自然と共に生きてきた証そのものです。

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編集者コラム・宮古島への想い