🌊 30秒で分かる|ブナジェーウガム
・多良間島の森に残る祈りの聖地
・津波伝承が語り継がれる歴史的拝所
・観光地ではなく静かに守られる信仰空間
・島の成り立ちと防災の記憶を伝える場所
・自然と共に生きてきた多良間島の精神文化を感じられる史跡
ブナジェーウガム|津波伝承が残る多良間島の聖地
多良間島の集落の奥、静かな森の中にひっそりと佇む祈りの場所があります。それが 「ブナジェーウガム」。観光地のような案内や装飾はなく、木々に囲まれた空間の先に小さな拝所が現れます。しかしここは、多良間島の成り立ちを語る伝承が残る重要な聖地。島の人々が今も大切にしている祈りの場所です。
森へ一歩足を踏み入れると、空気が変わったように感じる——そんな静けさが広がっています。

■ ブナジェーウガムとは|島の創世伝承の場所
ブナジェーウガムは、多良間島に伝わる 「ブナジェー兄妹」 を祀る拝所です。伝承によると、昔この地域を巨大な津波が襲った際、ブナジェー兄妹だけが高台へ逃れ生き延びたと語られています。そして兄妹は荒廃した島を再び立て直し、人々の暮らしを再生させた存在として伝えられました。

つまりこの場所は、単なる史跡ではなく「島が再生した記憶」を象徴する聖域なのです。
■ 森に守られた祈りの空間
現地は写真の通り、フクギや亜熱帯樹林に囲まれた静かな森の中にあります。石囲いの参道の先には小さな祠が置かれ、今も供え物が見られることから、地域の信仰が現在も続いていることが分かります。

多良間島では御嶽(うたき)や拝所が生活の延長線上に存在し、観光施設化されていない点が特徴です。島内にはこうした信仰の場が数多く残り、文化財として保護されています。
■ 津波の記憶を伝える場所
ブナジェー兄妹の伝承は、単なる神話ではなく、古くから語り継がれる津波記録の一種とも考えられています。多良間島では巨大津波の伝承が残されており、自然災害の記憶を後世へ伝える役割を果たしてきました。

沖縄・先島地域では、こうした伝承が防災意識や集落形成にも影響を与えたとされています。
■ 観光地ではない「本物の島の歴史」
ブナジェーウガムには展望台も説明施設もありません。しかしその静けさこそが、この場所の価値です。観光のために作られた空間ではなく、人々の信仰の中で自然に残ってきた場所だからです。
多良間島では歴史・自然・信仰が分離しておらず、暮らしの中に溶け込んでいます。ここを訪れると、島が単なる観光地ではないことを実感できます。
■ 訪れる際のマナー
ここは神聖な拝所です。見学の際は以下を守りましょう。
・静かに歩き、大声を出さない
・石や祠に触れない・登らない
・供え物を動かさない
・ゴミは必ず持ち帰る
私有林内にあるため、敬意を持った行動が求められます。
■ 多良間島で出会う「祈りの風景」
ビーチや絶景とは違い、ここには派手な感動はありません。しかし森の中に立つと、島の時間が何百年も続いていることを感じます。
ブナジェーウガムは、多良間島を「見る旅」ではなく、理解する旅へ変えてくれる場所です。
📍基本情報
ブナジェーウガム
📍 沖縄県宮古郡多良間村仲筋(集落内・林地)
見学:自由(マナー厳守)
所要時間:約5〜10分
✨みゃーくずみ編集部視点
多良間島の魅力は、観光地の多さではありません。静かに守られてきた祈りの場所に触れたとき、この島が「暮らしと信仰の島」であることに気づきます。ブナジェーウガムは、その本質を最も感じられる場所のひとつです。
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