
宮古島で出会う、やさしい黄色の一皿──懐かしさと温もりが詰まったカレーライス特集
🍛 なぜ“黄色いカレーライス”が、宮古島では愛され続けているのか?
宮古島の食堂や喫茶店を巡っていると、ふと目に入る一皿があります。
それは、どこか懐かしさを感じさせる、あたたかな“黄色いカレーライス”。
全国的には茶色や赤味のあるカレーが一般的ですが、宮古島ではターメリックやカレー粉を使ったシンプルなルウに、野菜や豚肉、鶏肉などを加えた黄色いカレーが、今なお多くの食堂で提供されています。
派手さはないけれど、家庭的でやさしい味。観光中にちょっとホッとしたくなるときや、どこか昔懐かしい味を求めているときに、自然と手が伸びる一皿です。
今回はそんな“宮古島の黄色いカレーライス”に焦点を当て、地元で愛される名店から観光客にも人気の食堂まで、個性あふれる6軒をご紹介します。
味も見た目もどこか“やさしい”、宮古島ならではの黄色いカレーの世界を、ぜひ旅の中で味わってみてください。
🍛 平良港のすぐそば。昭和の味が息づく老舗の黄色カレー「菊栄食堂」
宮古島で“懐かしい黄色いカレーライス”を食べたいと思ったら、まず訪れてほしいのが**「菊栄食堂(きくえいしょくどう)」**。
平良港からほど近い場所に佇むこの老舗食堂は、創業から数十年にわたり地元の人々に親しまれてきた、宮古島のソウルフードを守る名店です。
外観も内装も、どこか昭和の香りが残る落ち着いた雰囲気。カウンターとテーブル席が数席ある小ぢんまりとした店内では、観光客と地元のおじぃ・おばぁが肩を並べて食事を楽しむ光景も珍しくありません。そんな飾らない空気感が、この店の最大の魅力です。
名物の「カレーライス」は、ひと目で“黄色い”とわかる優しい色合い。ターメリックベースのルウにはしっかりとしたとろみがあり、どこか家庭の味を思わせる懐かしさ。
具材には、大きめにカットされた豚肉・じゃがいも・にんじん・玉ねぎなどがごろごろと入っており、食べ応えも十分。ひと口目からほっとするやさしい味わいが広がり、世代を問わず愛される理由がすぐに伝わってきます。
そして忘れてはならないのが、テーブルに常備されたウスターソース。これを途中でひとまわしかけるのが“地元流の味変”。スパイスの香りと酸味が加わり、二度三度と味の変化を楽しめるのもこのカレーの醍醐味です。
さらに、うれしいのが**「ミニ宮古そば」がセットで付いてくること**。あっさりとした出汁のそばは、カレーとの相性も抜群で、ボリュームも満足度も文句なし。
「カレーも食べたいけど、宮古そばもちょっと味わいたい」――そんな観光客の願いを叶えてくれる、まさに“お得感のある島ごはん”です。
観光途中のランチや、地元の味を体験したいときにはぴったりの一軒。
島に長く根ざした“あたたかさ”を、お皿の中から感じてみてください。
✅ 基本情報
- 店名:菊栄食堂(きくえいしょくどう)
- 住所:沖縄県宮古島市平良字西里13-6
- 電話番号:0980-72-0663


🍛 甘くてやさしい“島カレー”に癒される。常連に愛され続けるアットホーム食堂「福屋食堂」
宮古島で“地元の人に混じってゆっくりごはんを食べたい”という旅人におすすめしたいのが、「福屋食堂」。
イオンタウン宮古南店のすぐそばに位置し、地元の常連さんでいつもにぎわうアットホームな食堂です。観光客にも入りやすく、島の暮らしを感じられる雰囲気が魅力のひとつ。
この食堂で人気なのが、昔ながらの黄色いカレーライス。
ルウは甘口仕上げで、どこか懐かしさを感じさせる素朴な味。ターメリックのやさしい香りと、ほんのりとしたスパイス感が心地よく、子どもからお年寄りまで安心して食べられる味わいです。
具材には豚肉やじゃがいも、にんじん、玉ねぎなどがバランスよく入り、見た目もどこか“家庭のカレー”を彷彿とさせるほっこり感。ボリュームもほどよく、胃にもやさしい一皿です。
さらに人気なのが、ボリューム満点のカツカレー。揚げたてのサクサクとしたトンカツと甘口の黄色カレーの相性は抜群で、「がっつり食べたい派」にも大満足の内容。
また、カレーだけでなく、ゴーヤーチャンプルーやフーチャンプルー、焼きそば、野菜炒めなど、沖縄らしい家庭料理が幅広く揃っているのも嬉しいポイントです。
日替わりメニューも充実しており、店内のホワイトボードにはその日のおすすめが並びます。地元のお客さんが迷わず「いつもの!」と頼む姿も見られ、この場所が地域に根ざした“日常の食堂”であることを実感させてくれます。
食堂のスタッフも親しみやすく、どこか実家のようなぬくもりを感じられるサービスも魅力のひとつ。観光の合間にほっと一息つける、そんな“島の食卓”がここにあります。
✅ 基本情報
- 店名:福屋食堂
- 住所:沖縄県宮古島市平良字西里13-6
- 電話番号:0980-72-0663


🍛 老舗のぬくもりと、じんわり染みる甘さ──「大和食堂」の黄色いカレーライス
昭和の時代から宮古島の人々に親しまれ、今もなお地域の食卓として愛され続けている名店──それが**「大和食堂」です。
平良の住宅街の一角、観光客でも迷わずたどり着けるアクセスの良さながら、店内に一歩足を踏み入れると、そこはまるでタイムスリップしたかのような懐かしい空間**。年季の入った木のテーブルやメニュー札、地元客のざっくばらんな会話が飛び交う中、旅人も自然と笑顔になれる温かな空気が流れています。
そんな大和食堂でひそかに人気を集めているのが、黄色いカレーライス。
スパイスを控えめに、ターメリックとカレー粉で仕上げたとろみのあるルウは、家庭の味を彷彿とさせるやさしさに満ちています。具材には、玉ねぎやじゃがいも、豚肉などがごろごろと入っていて、素材の甘みがじんわりと溶け出したスープは、まるで“実家のカレー”のよう。どこか心まで温かくなる味わいです。
特筆すべきは、島の人々と肩を並べて食べるという体験そのもの。地元のおじぃ・おばぁがいつものように注文し、ゆっくりと食事を楽しむその光景の中に、観光客も自然と溶け込んでいけるのがこの店の魅力。
観光地らしい演出はありませんが、だからこそ得られる“地元の日常に触れる時間”は、旅の貴重な記憶になることでしょう。
また、店内は混み合う時間でもあわただしさを感じさせず、どこかゆったりとした時間が流れています。カレー以外にも、宮古そばや味噌汁定食、野菜炒めなど昔ながらの定番食堂メニューが並び、毎日通いたくなる懐の深さを感じさせてくれます。
「派手じゃない。でも、忘れられない味と空気」
そんな大和食堂の黄色いカレーは、宮古島の“やさしさ”をそのままお皿に閉じ込めたような一皿です。
✅ 基本情報
- 店名:大和食堂
- 住所:沖縄県宮古島市平良字西里819-3
- 電話番号:0980-72-0718


🍛 まるで“おばぁの家”で食べるような、やさしい一皿──「春おばぁの店」の黄色いカレーライス
観光ルートから少し外れた、宮古島の住宅街の一角。細い路地の先に静かに佇む小さなお店が、「春おばぁの店」です。
看板も小さく、知らなければ通り過ぎてしまいそうなこのお店こそ、地元民と一部の旅好きたちに愛される“知る人ぞ知る食堂”。
お店を切り盛りするのは、笑顔のやさしい“春おばぁ”──その名の通り、まるで本当の祖母の家に遊びに来たような温かさに包まれます。
名物の黄色いカレーライスは、春おばぁが朝からじっくり丁寧に仕込む優しい味わい。
ターメリックを使った明るい黄色のルウはとろみがあり、スパイス控えめでまろやか。じんわりと広がる甘さと、どこか懐かしさを感じる味わいは、まさに“心に染みるカレー”という言葉がぴったりです。
具材には、じゃがいも・玉ねぎ・人参・豚肉などがたっぷり入り、見た目以上にボリュームも満点。
特に、島野菜が使われることもあり、野菜の旨みと甘みが溶け込んだルウは優しくて、どこか母の味、祖母の味を思い出させてくれます。塩分も控えめで、体にじんわりと沁みていくような“健康的な一皿”。
店内はわずか数席の小さな空間。テーブルの上には島の新聞や手作りのお菓子、春おばぁが書いたメモなどがあり、家に遊びに来たような不思議な安心感があります。
「はい、これサービスね」と小鉢がそっと出されることも多く、まさに“島のおばぁのごはん”を体験できる貴重な場所。
観光の喧騒から少し離れたこの場所で、旅の合間にホッとひと息つきたい方、やさしいごはんを食べたい方にはぜひ足を運んでほしい一軒です。
カレーライスというシンプルな料理に、春おばぁの心がぎゅっと詰まった、そんな一皿に出会えます。
✅ 基本情報
- 店名:春おばぁの店
- 住所:沖縄県宮古島市平良下里3107-140
- 電話番号:0980-79-5829


🍛 路地裏で出会う、じんわりやさしい“鶏だしカレー”──あーさぐー屋の黄色いカレーライス
宮古島・平良の中心街から少し入った裏通り。観光客の往来も落ち着いた静かなエリアに、**地元民に密かに人気の食堂「あーさぐー屋」**はあります。
外観はあくまで素朴。のれんをくぐると、どこか“民家の台所”を思わせるような、ぬくもりある雰囲気が広がっています。
この食堂で提供される黄色いカレーは、ほかの店とは一味違う特徴があります。
それは、鶏の出汁(だし)をベースにしたマイルドなカレールー。ターメリックを使った鮮やかな黄色のルウには、鶏の旨味がじんわりと溶け込み、野菜の甘みとも絶妙に調和しています。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎといった定番の具材に、やわらかく煮込まれた鶏肉が加わり、やさしくも満足度の高い一皿に仕上がっています。
スパイス感は控えめで、辛さもごくほんのり。子どもから高齢の方まで、誰が食べても“おいしい”と感じられる味です。
「毎日でも食べたくなるカレー」「胃にやさしいから旅の途中でも安心」と、観光客の口コミでもじわじわと評判が広がっており、最近ではリピーターも増加中。
また、食堂ではカレー以外にも、宮古そばやチャンプルー定食など、島の家庭料理を思わせるメニューが並びます。どれも手作りの味で、食べるたびに“ちゃんとごはんを食べた”という満足感が得られるのも人気の理由。
店名の「あーさぐー」は、宮古方言で「いろいろ」「ごちゃまぜ」という意味。名前の通り、さまざまな人が気軽に立ち寄り、肩ひじ張らずに食事を楽しめる食堂として、地元民の生活にも観光客の旅にもやさしく寄り添っています。
旅の合間にホッと一息。
そんな時間を過ごしたい方には、ぜひ立ち寄っていただきたい“裏路地の名店”です。
✅ 基本情報
- 店名:あーさぐー屋
- 住所:沖縄県宮古島市平良字東仲宗根567-8
- 電話番号:0980-76-5678


🌞 島のやさしさが詰まった“黄色いカレー”、あなたも味わってみませんか?
華やかなリゾートの印象が強い宮古島ですが、島の路地裏や食堂には、昔ながらの“やさしい味”が静かに息づいています。
今回ご紹介した黄色いカレーライスは、まさにその象徴。ターメリックがほんのり香る黄色いルウ、野菜やお肉の素朴な旨味、そして地元の人々の温かなおもてなし――どれもが、心と体にじんわりと染み入る体験でした。
派手さはないけれど、忘れられない。
旅先で出会う、そんな一皿の存在こそが、旅の本当の楽しみかもしれません。
観光の合間に、ちょっと小腹がすいた時に。あるいは、心がふと「やさしいごはん」を求めた時に。
ぜひ、宮古島の黄色いカレーを味わってみてください。それは、どこか懐かしくてあたたかい“島時間”との出会いになるはずです。
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