
沖縄そば まるかみ|来間島で味わう、フレンチ出身店主が手がける本格派そばの一杯
来間島の穏やかな空気に包まれた場所に、沖縄そば好きの心をつかんで離さない一軒の店があります。それが「沖縄そば まるかみ」。自家製の生麺に、丁寧に取られた出汁、こだわりの具材──そのすべてに一切の妥協なく仕上げられた一杯を求めて、地元客はもちろん、島を訪れた観光客も足を運びます。
◆ フレンチの技と情熱が詰まった“まるかみ”の沖縄そば
「まるかみ」の店主・上地辰典さんは、沖縄本島の西原町出身。ホテルレストランで20年以上にわたりフレンチの料理人として腕を振るいながら、沖縄そばの奥深さに魅了され、県内のそば店を食べ歩いてきました。
その中で生まれた「自分だけの沖縄そばを作りたい」という思い。亡き祖父の実家であった築年数の古い家屋を、1年かけて改装し、2020年の「沖縄そばの日」に念願の開業を果たしました。料理人としてのキャリアと、沖縄そばへの深い愛情が融合したこの一杯は、他にはない唯一無二の味わいです。

◆ まるかみそば──味・香り・見た目すべてにこだわる看板メニュー
看板メニューの「まるかみそば」は、三枚肉が2枚と、口の中でとろけるように柔らかく煮込まれた軟骨ソーキが豪快に乗った一杯。特徴的なのは、麺を「ストレート」か「ちぢれ」から選べる点。その日の気分やスープとの相性で楽しめるのが嬉しいポイントです。
出汁には、風味豊かなソウダガツオと上品な旨味のホンガツオを、それぞれ“削り節”と“魚粉”の形で贅沢に使用。そこにごく少量の豚だしを加え、あくまで主役はカツオというスタイル。ひと口すすると、カツオの香りがふわりと立ち上がり、後からじんわりとコクが追いかけてくる、上品かつ深みのある味わいです。
また、替え玉制度があるのも特徴のひとつ。沖縄そば店では珍しいサービスで、「もっと食べたい!」という胃袋にも応えてくれます。

◆ 沖縄そばの“未来系”を感じさせる一杯
「まるかみ」の沖縄そばは、決して昔ながらの素朴な味わいに留まりません。フレンチの技術や美意識を随所に感じる、いわば“進化形沖縄そば”。店主が磨き続けてきた料理人としての技術と、沖縄そばへの敬意が見事に融合し、シンプルでありながら奥深い、唯一無二の一杯を完成させています。
旅の途中、観光地として名高い来間大橋を渡り、来間島の小道を少し進めば、「まるかみ」の暖簾が見えてきます。静かな島の中に、真摯にそばと向き合う一軒の店──そのギャップもまた、訪れる者の記憶に深く残ることでしょう。
店舗情報
Instagram:@marukami_okinawa
店名:沖縄そば まるかみ
住所:沖縄県宮古島市下地来間91
電話番号:070-8306-4642
営業時間・定休日:最新情報はInstagramにて
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