
🌺 多良間島|沖縄の原風景が息づく、心をほどく静寂の島 🌺
— 美しい自然と伝統を守りながら、未来へつなぐ島の暮らし —
宮古島と石垣島のほぼ中間に位置する「多良間島(たらまじま)」は、人口わずか1,000人ほどの小さな離島ながら、訪れる人の心を静かに打つ、沖縄の原風景が残る貴重な場所です。澄み渡る空と海、風に揺れるサトウキビ畑、そして何よりも島民の素朴な優しさが、旅人をゆったりと包み込んでくれます。

🏝️ 何もない、だからこそ見えるもの
多良間島には、大きなリゾート施設や観光地はありません。しかし、そこにこそ本当の魅力があります。広がる牧草地や放牧された牛たち、干潮時に現れる幻の浜「八重山遠見」など、手つかずの自然がそのままの姿で残っている島。
時間の流れが驚くほどゆるやかで、スマートフォンを置き、風の音や鳥のさえずりに耳を傾けたくなる場所です。

🌾 島全体が語る、伝統と祈りの暮らし
多良間島は、今もなお農業と伝統行事が生活の中心。サトウキビやモチキビの栽培が盛んで、のどかな農村風景が島のあちこちに広がっています。
また、島では古来より続く「八月踊り」(国の重要無形民俗文化財)をはじめとした伝統行事や祭祀が大切に受け継がれており、神に感謝し、五穀豊穣を祈る心が日々の暮らしの中に息づいています。
これらの行事は観光用に作られたものではなく、島民の精神文化そのもの。訪問者が節度を持ってその空気に触れることで、より深く島とつながることができます。

🧭 観光は「守ること」からはじまる
美しい自然と暮らしを守るために、多良間島では訪問者のマナーがとても大切にされています。観光は自然を楽しむだけではなく、そこに暮らす人々の想いを尊重することでもあります。
🌿 多良間島でのマナーと心がけ
- ゴミの持ち帰り
島内にゴミ箱は少なく、廃棄処理も限られています。自分で出したゴミは、自分で持ち帰る。これが島の自然を守る最初の一歩です。 - 自然への敬意
海辺のサンゴや貝殻、森の植物や生き物は持ち帰らず、ありのままの姿で観察してください。島の自然は、かけがえのない命の連なりです。 - 島民との距離感を大切に
島の暮らしの中には、観光客が立ち入ってよい場所とそうでない場所があります。住宅地や農地では、静かに行動し、写真撮影なども配慮を忘れずに。 - 文化と行事への理解
島の祭事や踊りに参加する際は、島の人々の案内に従い、節度ある行動を心がけましょう。一緒に楽しみながら、島の心にそっと触れてみてください。




🌞 「また来たい」と思える、“ただいま”と言いたくなる島
多良間島では、観光客の数よりも島民の温かさや自然の深さが記憶に残るという声が多く聞かれます。心を解き放ちに来たはずが、いつしかこの島の優しさに心を癒され、「また戻ってきたい」と願ってしまう——そんな不思議な魅力をもっています。
島にとって、訪れる人は“お客様”であり“仲間”でもあります。島の営みをそっと見守りながら、感謝と敬意を胸に旅を楽しむことが、多良間島との最高の関係の築き方なのかもしれません。
📍所在地:沖縄県宮古郡多良間村
🛫 アクセス:宮古空港から多良間空港まで約25分(JTA/RAC便)、もしくは平良港からフェリーで約2時間
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