宮古島の地価上昇続く|住宅地は県内4位、西里大通りは1㎡22万7,000円【2026年県地価調査】

10秒で分かる

沖縄県が2026年9月16日に公表した県地価調査で、宮古島市の住宅地平均上昇率は前年比7.8%で県内4位、商業地は8.2%で県内8位となりました。地価上昇は続いているものの、前年に比べると上昇幅は縮小。宮古島市内で最も高い基準地は平良字西里根間246番で、1㎡22万7,000円、坪換算では約75万円となっています。

宮古島の土地価格、2026年も上昇

宮古島の土地価格はどこまで上がるのでしょうか。
沖縄県は2026年9月16日、2026年(令和8年)県地価調査の結果を公表しました。調査の基準日は2026年7月1日です。
宮古島市の住宅地の平均上昇率は7.8%で県内4位、商業地は8.2%で県内8位となりました。
依然として高い水準で土地価格の上昇が続いていますが、住宅地の上昇率は前年から3.4ポイント縮小、商業地も4.3ポイント縮小しました。
つまり今回の結果から見えてくるのは、「宮古島の地価上昇が止まった」のではなく、「上昇は続いているものの、その勢いには変化が出てきた」という状況です。

宮古島市で最も高い土地は西里大通り

今回の調査で特に注目したいのが、宮古島市平良の中心市街地です。
宮古島市内で最も高い基準地となったのは、
平良字西里根間246番
です。
2026年の価格は、
1㎡=22万7,000円
前年比では、
+6.1%
となりました。
坪単価に換算すると、
約75万413円/坪
です。
この地点は各種店舗が並ぶ西里大通り沿いの商業地域で、用途地域は商業地域。宮古島を代表する繁華街の一角です。

西里は10年ほどで2倍を大きく超える水準へ

長期的に見ると、その変化はさらに分かりやすくなります。
平良字西里根間246番は、2015年には1㎡当たり9万1,900円でした。
2025年には21万4,000円、そして2026年には22万7,000円となっています。
単純に比較すると、
2015年 9万1,900円/㎡

2025年 21万4,000円/㎡

2026年 22万7,000円/㎡
となり、11年間で約2.47倍です。
坪単価で見ると2015年当時の約30万円から、現在は約75万円。
宮古島、とりわけ平良中心市街地の土地を取り巻く環境が大きく変化してきたことが分かります。

西里だけではない|下里では12%を超える上昇

市内最高価格は西里ですが、上昇率を見ると別の地域にも動きがあります。
商業地の平良字下里大嶺356番61外は、2026年に1㎡15万円となり、前年比12.8%上昇
坪単価では約49万6,000円です。
この地点は店舗兼共同住宅のほかホテルなども見られる地域です。
さらに平良字西里羽立391番外は1㎡14万9,000円で、前年比14.6%上昇となっています。
「西里の中心部だけが上がっている」という単純な状況ではなく、市街地周辺にも高い上昇率を示す地点が見られます。

住宅地も県内4位の上昇率

商業地だけではありません。
宮古島市の住宅地平均上昇率は7.8%で、沖縄県内の市町村別では4位でした。
前年より上昇幅は3.4ポイント縮小したものの、住宅地そのものは引き続き値上がりしています。
過去を振り返ると、宮古島市は2022年の県地価調査で住宅地平均上昇率10.9%を記録し、当時は県内41市町村で1位でした。
また2025年には、下地字上地ツーブ家502番6が前年比18.8%、伊良部字池間添下桃山219番が18.6%、平良字久貝ムイ原852番9が15.0%上昇するなど、中心市街地以外にも地価上昇が広がっていました。

「宮古島バブルは終わった」とはまだ言えない

今回の数字を見るうえで重要なのは、「上昇率」と「土地価格」を分けて考えることです。
上昇率は前年より低下しています。
しかし、価格そのものが下がったわけではありません。
例えば西里根間246番は、2024年には1㎡18万6,000円でした。2025年には21万4,000円、2026年には22万7,000円まで上昇しています。2024年時点でも前年比14.8%という大幅な上昇でした。
2026年の上昇率が6.1%まで落ち着いてきたとしても、土地価格そのものは過去の高い上昇を積み重ねた水準にあります。
したがって今回の県地価調査だけから「宮古島の土地高騰が終わった」と判断することはできません。
むしろ、急激な上昇局面から、上昇を続けながら伸び率が落ち着く局面へ移っている可能性を見る必要があります。

観光の島だからこそ、地価は暮らしにも影響する

土地価格の上昇は、土地を所有している人だけの問題ではありません。
土地の取得価格や店舗・住宅の賃料、ホテルや飲食店などの事業コスト、住宅を建てたい島民や移住希望者の負担など、さまざまなところに関係してきます。
特に宮古島では、観光地としての価値と、島で暮らす人たちの生活の場としての価値が同じ土地の上に存在しています。
観光客が増え、ホテルや店舗などの需要が生まれることは地域経済にプラスとなる一方、土地や住宅の価格が上昇すれば、そこで生活する人や新たに商売を始める人には負担となる場合があります。
だからこそ、「地価が上がった=良い」「地価が下がった=悪い」と単純に判断するのではなく、今後も実際の取引、住宅事情、店舗賃料、観光開発などを含めて見ていく必要があります。

みゃーくずみが注目する「西里」のこれから

今回、市内最高価格となった西里大通りは、みゃーくずみにとっても非常に身近な場所です。
西里・下里周辺は宮古島を代表する繁華街で、飲食店やホテルなどが集まり、夜になると観光客と地元客が行き交います。
その中心部で1㎡22万7,000円、坪約75万円という基準地価が示されたことは、これから西里で商売をする人にとっても無関係ではありません。
土地価格が上がれば、不動産取得だけではなく、将来的にはテナント賃料や店舗開発の採算性などにも影響する可能性があります。
一方で、2026年は西里の代表地点でも上昇率が6.1%まで落ち着いてきました。
宮古島の土地はこのまま上がり続けるのか。
それとも、ここから価格が落ち着いていくのか。
2026年の県地価調査は、宮古島の土地を取り巻く状況が次の段階に入りつつあることを考える一つの材料になりそうです。

2026年県地価調査とは?

今回発表された「県地価調査」は、沖縄県が国土利用計画法に基づき、県内の基準地について毎年7月1日時点の1㎡当たりの標準価格を調査するものです。
沖縄県では全41市町村が対象です。
国が毎年1月1日時点で調査する「地価公示」とともに、一般の土地取引価格を判断する際の指標として利用されています。
そのため、この記事に掲載している価格は「その土地が実際にこの価格で売買された」という意味ではありません。
土地の形状、道路との接し方、立地、用途などによって実際の売買価格は異なります。

出典: 沖縄県「地価調査・地価公示」⁠ / 宮古毎日新聞「住宅地平均上昇率、県内4位/宮古島市」⁠

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編集者コラム・宮古島への想い