宮古島で一人旅をしていると、ふと“温かいごはん”と“誰かとのちょっとした会話”が恋しくなる瞬間があります。観光地の賑やかさとは違う、静かに心が休まる場所へ行きたい──そんな時におすすめしたいのが、平良西里にある**「おばんざいBAR 桜家」**です。

入口の扉を開けると、目に飛び込んでくるのはカウンターに並んだ色とりどりのおばんざい。煮物、和え物、焼き物…。どれも**“家庭の延長ではなく、家庭よりちょっと特別”**な味わい。ひとつひとつの料理に季節と想いが込められていて、口に運ぶたびに心がほどけていきます。

店を営むのは、朗らかで包み込むような笑顔が印象的な女将さん。唎酒師(ききさけし)の資格保持者でもあり、おばんざいに寄り添うお酒選びがとにかく上手。「今日はどんな気分?」と聞きながら、そっとその日の気分に寄り添う一杯を提案してくれます。

カウンター越しの距離感は心地よく、初めてでも緊張しない。旅先なのに、なぜかずっと前から知っている人のように話せる。**「孤独がほどける場所」**とは、まさにこういう空間のことかもしれません。

お酒を飲まない人も多く訪れるのが桜家の良いところ。お茶とおばんざいだけで過ごす時間も、ちゃんと満たされている。無理に会話をせず、ただその場に居るだけでいい。**“自分のペースのまま過ごせる”**のが、このお店の大きな魅力です。

小さな店内は、カウンターと数席のテーブルのみ。だからこそ、過ごす時間は静かで濃くて、あたたかい。ひとり旅の人が多いのも納得です。

「初めてなのに帰りたくなくなる」
「また旅の途中で寄ってしまう」
そんな声が多いのも頷けます。
宮古島の夜に、そっと心がほどける時間を。
【店舗情報】
店名:おばんざいBAR 桜家
住所:沖縄県宮古島市平良西里220 アバビル地下一階
電話:050-3703-3968
こんな旅人におすすめ
- 一人旅で落ち着いてごはんを楽しみたい人
- 地元の料理で、ちゃんと“手作りの味”を味わいたい人
- 観光の夜を、静かに締めたい人
- 忙しさや疲れを、旅の中で少し手放したい人



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