
宮古島の地価高騰|10年で住宅地3倍、商業地2倍超の急上昇【2025年最新版】
宮古島の地価、異例の上昇
沖縄県が発表した2025年の基準地価によると、宮古島市の地価が過去10年間で大幅に上昇し、県内トップの伸びを記録しました。
住宅地は最大で3〜4倍、商業地も2倍以上に値上がりしており、全国的にも稀なペースで高騰しています。観光需要や移住人気を背景にしたこの現象は「宮古バブル」と呼ばれ、地元経済や社会に大きな影響を与えています。

商業地の値上がり動向
市街地の中心である平良地区の商業地は、この10年間で大きな上昇を見せました。
- 平良字西里根間246番:2015年に91,900円/㎡ → 2025年には214,000円/㎡へと約2.3倍に上昇。
- 平良字西里出口556番:54,700円/㎡ → 104,000円/㎡。
- 平良字下里大橋356番61外:72,800円/㎡ → 133,000円/㎡。
このほか、平良字西仲宗根染地112番1や平良字西里アラバ1537番3でも価格上昇が確認されており、市街地一帯で商業需要が拡大していることがわかります。観光客の増加に対応するホテル・飲食店の建設が追い風になっています。
住宅地の値上がり動向
さらに顕著なのが住宅地の高騰です。観光やリゾート開発だけでなく、移住や別荘需要の拡大が住宅地の価格を押し上げています。
- 平良字久貝ムイ原852番9:2015年に9,060円/㎡ → 2025年には56,700円/㎡。10年間で約6倍以上の急騰。
- 下地字上地ツ一ガ家502番6:9,060円/㎡ → 24,000円/㎡。
- 上野字上野ソバソメ394番15:6,080円/㎡ → 13,700円/㎡。
- 伊良部字池間添下桃北219番:9,180円/㎡ → 17,200円/㎡。
- 伊良部字国仲屋敷118番外:11,000円/㎡ → 22,300円/㎡。
また、城辺字砂川島中原102番や城辺字保良村内507番でも価格が3倍以上に伸びており、観光地化の進展とともに居住ニーズの高まりが読み取れます。

高騰の背景にある「宮古バブル」
宮古島の地価がこれほどまでに急騰した背景には、以下の要因があります。
- 伊良部大橋の開通(2015年)
無料で渡れる橋の開通により、伊良部島とのアクセスが向上し、観光客の回遊性が高まりました。 - 観光客数の急増
国内外からの旅行者が急増し、宿泊施設・飲食店・レンタカーなどの需要が拡大。土地需要が急速に高まりました。 - リゾート開発の進展
大型ホテルやリゾートの建設が相次ぎ、全国の投資家からの注目が集まりました。 - 移住・別荘需要の拡大
リモートワーク普及を背景に、都市部から宮古島へ移住や二拠点生活を希望する人が増加。別荘地としての需要も旺盛です。
これらの要因が重なり合い、宮古島の不動産市場にかつてない高騰をもたらしました。
今後の展望と課題
地価上昇は観光産業や投資家にとってはプラス要因ですが、島の社会には複雑な影響も生じています。
- 地元住民の住宅確保の困難化
価格高騰により、若者や子育て世帯が土地や住宅を購入しづらくなっています。 - 生活コストの上昇
土地や家賃の値上がりが、生活費全般の上昇につながっています。 - 環境・文化への影響
観光開発が自然環境や伝統文化に及ぼす影響も懸念され、持続可能な開発の在り方が問われています。 - 地域社会との調和
移住者・観光客と地元住民の共生が重要課題となっており、島全体での調整が求められています。

まとめ
宮古島の基準地価は2015年から2025年にかけて劇的に上昇しました。商業地は約2倍、住宅地は3〜6倍に達し、全国的にも注目を集める「宮古バブル」が続いています。
観光立島としての魅力を背景に地価は今後も一定の強さを保つと予想されますが、同時に「島民の暮らし」「自然環境の保護」とのバランスが大きなテーマです。
宮古島を訪れる観光客、移住を検討する人、そして不動産投資を考える人にとって、この地価動向は見逃せない指標となるでしょう。
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