
宮古島の夜に欠かせない地酒「泡盛」。琉球王朝時代から続く伝統の蒸留酒で、島の祝い事から日々の晩酌まで暮らしに寄り添ってきました。
ここでは2014年に宮古島へ移住した編集者が、家族や友人が来島したときに実際に勧めている、“絶対に飲んで帰ってほしい”泡盛を厳選してご紹介します。
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選定基準|なぜこの泡盛が“絶対”なのか
1. 宮古島・周辺の地元蔵で造られていること
2. 古酒や限定品、直売・見学など体験価値があること
3. 観光客にも飲みやすい味/買いやすい導線があること
4. 編集者が実際に人に勧めているリアルな推しであること
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絶対に飲んで帰りたい泡盛
1. 多良川酒造|琉球王朝 特選古酒
絶対に飲んで帰りたい1本:「琉球王朝 特選古酒」
熟成を重ねて角の取れた、やわらかでまろやかな口当たり。ふわりと香る古酒香は品格があり、口に含むほどに甘みが増していく逸品です。
「多良川酒造」は、宮古島を代表する老舗酒造の一つ。最大の特徴は、天然の洞窟を利用した熟成庫。一定の温度と湿度を保つ環境で長期間貯蔵することで、泡盛は角が取れ、奥深い味わいへと変化します。工場見学では仕込みから蒸留、貯蔵までを学ぶことができ、泡盛造りの奥深さを体感できます。直売所には洞窟古酒や限定ボトルが並び、観光客の多くがお土産に選ぶ人気スポット。伝統を守りつつ進化を続ける「多良川酒造」は、宮古島の泡盛文化そのものを象徴する存在です。
📍 宮古島市平良字下里241
☎ 0980-77-4108
⏰ 9:00〜17:00(見学は事前予約推奨)
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2. 菊之露酒造|菊之露 古酒7年
絶対に飲んで帰りたい1本:「菊之露 古酒7年」
長期熟成による芳醇な香りと甘み、まろやかな口当たり。平成30年度泡盛鑑評会で最高賞を受賞した確かな品質の一本です。
昭和初期創業の「菊之露酒造」は、宮古島を代表する名門酒造。「高貴な花に宿る朝露のように尊い酒を」という想いから命名され、長年にわたり島人に愛され続けています。代表銘柄の「菊之露ブラウン」や「VIPゴールド」は県内外の居酒屋で広く親しまれ、観光客が最も目にする泡盛の一つです。蔵内には売店や展示スペースがあり、試飲や限定ボトルの購入も可能。伝統の技法を守りながらも現代的なデザインや新しいラインナップを展開し、若い世代や女性にも手に取りやすいスタイルを提案しています。旅の余韻を自宅でも楽しみたい方におすすめです。
📍 宮古島市平良字西里290
☎ 0980-72-2669
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3. 宮の華|華ごころ
絶対に飲んで帰りたい1本:「華ごころ」
自然農法で育てた“ひのひかり”を原料にした古酒。果実を思わせる香りとやわらかな甘みが特徴で、女性や泡盛初心者に人気です。
伊良部島の「宮の華酒造」は、女性杜氏が中心となって運営される全国的にも珍しい蔵。繊細でやさしい味わいを重視し、力強い酒という従来の泡盛のイメージを覆しています。「華ごころ」をはじめ、軽やかな飲み口の「華翁」や「うでぃさんの酒」など、幅広いシリーズを展開。デザイン性の高いボトルも魅力で、お土産や贈答品としても選ばれています。直売所では限定ボトルや試飲体験が可能で、伊良部大橋を渡る観光途中に立ち寄る人も多数。宮の華が提案するのは“もっと自由で親しみやすい泡盛”。未来の泡盛文化を牽引する存在です。
📍 宮古島市伊良部字仲地158-1
☎ 0980-78-3008
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4. 沖之光酒造|沖之光 10年古酒
絶対に飲んで帰りたい1本:「沖之光 10年古酒」
10年以上熟成させた全量古酒。バニラを思わせる香ばしさと、柔らかで奥深い味わいが特徴。泡盛熟成の真髄を堪能できる一本です。
1948年創業の「沖之光酒造」は、“早さより深さを”を信条に、すべての泡盛を最低1年以上熟成させてから出荷するこだわりを持つ蔵元。代表銘柄「沖之光」は、あっさりした飲み口とキレの良さで食中酒としても親しまれています。長期熟成によって得られる豊潤な香りと丸みのある口当たりは、まるでウイスキーのようだと評されることも。直売所では限定ボトルや古酒を購入でき、宮古島ならではの熟成文化を実感できます。観光客でも親しみやすく、泡盛通にも深く愛される一軒です。
📍 宮古島市平良字下里1174
☎ 0980-72-2245
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5. 渡久山酒造|豊年古酒
絶対に飲んで帰りたい1本:「豊年古酒」
伊良部島の豊かな水と土壌が生んだ、コクと丸みを兼ね備えた古酒。やさしい甘さと深い香りが楽しめ、食中酒としても人気です。
1950年創業の「渡久山酒造」は、伊良部島・佐和田地区にひっそりと佇む小規模酒造。年間生産量は少なく、地元消費が中心のため、島外ではなかなか出会えない“隠れた名酒”として知られています。仕込み水には地下深くから汲み上げた天然水を使用。黒麹仕込みによるコクのある味わいは、魚料理や郷土料理と抜群の相性を見せます。蔵元直販や島内限定販売が多いため、旅の記念や特別なお土産にぴったり。伊良部大橋を渡る価値のある一軒です。
📍 宮古島市伊良部字佐和田1500
☎ 0980-78-3006
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6. 池間酒造|瑞光 12年古酒
絶対に飲んで帰りたい1本:「瑞光 12年古酒」
12年の熟成が生んだ、深みのある香りとまろやかな味わい。ストレートで古酒本来の個性をじっくり堪能したい一本です。
宮古島市平良・西原にある「池間酒造」は、派手な宣伝をせず、小ロットで丁寧な酒造りを続ける通好みの蔵。最大の特徴は徹底した低温熟成で、雑味を抑え、素材の香りと旨味を最大限に引き出しています。代表銘柄「瑞光」をはじめ、「瑞穂」「玉の露」など、古酒を思わせる奥行きのある新酒も高評価。直売所では限定商品も手に入り、泡盛好きにはたまらない場所です。宮古島で泡盛の奥深さを知りたい方におすすめの一軒です。
📍 宮古島市平良字西原57
☎ 0980-72-2425
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楽しみ方のヒント
• まずはストレート/ロックで香味を確認 → 水割り・ソーダ割りで食中酒に。
• 島料理(刺身・煮付け・宮古そば)と合わせると、泡盛の奥行きがさらに引き立ちます。
• 工場見学や直売所で限定古酒・熟成違いを飲み比べるのもおすすめ。
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締めのまとめ
宮古島で味わう泡盛は、単なるお酒ではなく“島の文化そのもの”。
古酒の熟成香、蔵ごとの個性、作り手の想い──その一杯は旅の記憶を深くしてくれます。
ぜひ、お気に入りの一本を見つけて旅の余韻をボトルに詰めて持ち帰ってください。
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編集者プロフィール
大久 和紀(みゃーくずみ編集長)
2014年に宮古島へ移住。地域密着メディア「みゃーくずみ」を運営し、グルメ・観光・文化を発信。
東京(青山・赤坂・六本木)では「かれー麺 実之和」を現在も運営中。味のプロとしての視点と、移住者のリアルな感覚で“本当に推せる宮古”を紹介するのがモットー。
編集者より:
当サイト「みゃーくずみ」は、Yahoo!ニュースをはじめ、下記のメディアに掲載されました。
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