
与那覇前浜ビーチの砂浜侵食|美しい宮古島の絶景を守るために
与那覇前浜ビーチの砂浜侵食|宮古島の絶景を守るために
“東洋一美しいビーチ”を襲う危機
宮古島を代表する絶景「与那覇前浜ビーチ」。全長7kmにもおよぶ白砂は、“東洋一美しいビーチ”として国内外の観光客を魅了してきました。
しかし近年、この白砂が深刻な浸食により失われつつあることをご存知でしょうか。
宮古島を代表する絶景「与那覇前浜ビーチ」。透明度の高い海と白砂が続く7kmのロングビーチは“東洋一美しい”とも称されます。

北側から進む砂浜の消失
近年、特に宮古島東急ホテル&リゾーツ前の北側エリアで砂浜が大きく後退。
- 砂が南へ流れ、北側の浜が縮小(琉球新報 2023年)
- 100m以上にわたって砂浜が消失(沖縄タイムス 2023年)
- ホテル前で砂袋による応急防護(宮古毎日新聞 2024年)
こうした状況は、観光景観だけでなく宿泊施設や道路にも影響を及ぼし始めています。

研究が示す侵食の原因
2022年の土木学会研究によると、衛星画像解析で長期的に安定していた汀線が近年急速に北端から後退していることが確認されました。
主な要因は、
- 台風・高波による強い波浪
- 沿岸漂砂による砂の南方向への移動
とされています。

行政と地域の取り組み
地元住民や観光業界からは、沖縄県に対して養浜・突堤など恒久的な対策を求める陳情が繰り返し提出されています(2024年県議会)。
一方で、護岸工事や砂補充は景観や環境への影響も懸念されており、**「自然美の保全」と「観光資源の維持」**という難しい課題に直面しています。
観光客への注意点
現在も前浜は観光で人気ですが、侵食エリアでは以下にご注意ください。
- 砂袋・護岸が設置された区間には近づかない
- 台風通過前後や高波の際は遊泳を控える
- 注意看板やライフセーバーの指示に従う
安全に楽しむことが、ビーチ保全にもつながります。

📚 出典
- 琉球新報「宮古・与那覇前浜の浸食深刻化、砂が南に移動」(2023年1月)
- 沖縄タイムス「浸食なぜ? 与那覇前浜ビーチで砂が削り取られ…」(2023年9月14日)
- 宮古毎日新聞「前浜ビーチ砂浜浸食が拡大/東急ホテル前 観光への影響懸念」(2024年9月6日)
- 土木学会論文「衛星画像を用いた与那覇前浜海岸の汀線変化解析」(2022年)
- 沖縄県議会 陳情文書「下地与那覇地区前浜ビーチ浸食に関し海浜保全を求める陳情」(2024年9月受理)
- 宮古毎日新聞「『東洋一』の砂浜無残/前浜ビーチ(2018年の台風被害)」(2018年10月18日
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