
真屋御嶽(まやうたき)|宮古上布創始者を祀る宮古島の聖地
技芸成就と商売繁盛を願う御嶽
宮古島・与那覇前浜ビーチ近くにある真屋御嶽は、宮古島を代表する伝統織物「宮古上布」の創始者を祀る聖地です。織物や工芸などの技術向上、芸事の上達、商売繁盛を願う人々が古くから訪れ、今もその信仰は息づいています。海の近くという立地も魅力で、自然と文化が融合した空間です。

祀られている人物と由来
御嶽には、宮古上布の創製者**稲石(いないし)と、その夫である下地親雲上真栄(通称:もてあがーら)**が祀られています。
真栄は、宮古の主長・仲宗根豊見親が与那国の鬼虎を討伐した際に従軍した「もてあにぎゃもり」の子孫と伝えられます。洲鎌村与人として琉球へ上国した折、逆風に遭って明国に漂着。たまたま滞在していた琉球王朝の進貢船に乗って帰国の途につくも、再び逆風に襲われ、船の**ろくとう綱(碇を繋ぐ綱)**が切れて沈没寸前となりました。
この危機に、真栄は荒れ狂う海へ飛び込み、命懸けでろくとう綱を繋ぎ直し、船を救いました。この活躍が尚永王の耳に届き、真栄は賞詞と共に下地親雲上の位階を授かります。

宮古上布の誕生
真栄の妻・稲石は、迎立氏・上地与人の娘として生まれました。夫の出世に深く感謝した稲石は、報恩のため3年間の研究を重ね、ついに**綾錆布(あやさびぬぬ)**の製造に成功します。1583年、この布を尚永王に献上し、高く評価されました。
綾錆布は別名「太平布」とも呼ばれ、これが現在まで受け継がれる宮古上布の始まりとされています。真屋御嶽は、この二人の偉業を称え、その功績を後世に伝える場でもあります。

御嶽の特徴
- 技芸成就のご利益:織物や工芸、芸事の上達を願う参拝者が多い
- 仕事運・商売繁盛:ものづくりや商業に携わる人々に信仰されている
- 海の近くのロケーション:与那覇前浜ビーチも徒歩圏内で、観光と参拝を兼ねられる

訪問のポイント
- 所在地:沖縄県宮古島市下地与那覇エリア
- アクセス:宮古空港から車で約15分、与那覇前浜ビーチ近く
- 見どころ:拝所、周辺の自然と海景色
- 注意点:信仰の場のため、参拝時は静粛を保ち、施設や供物には触れないこと
まとめ
真屋御嶽は、宮古島の織物文化の象徴「宮古上布」の誕生に深く関わる人物を祀る聖地です。
技芸成就や商売繁盛を願う人々にとっては特別な場所であり、文化と自然の魅力を同時に感じられます。与那覇前浜ビーチを訪れた際には、ぜひ立ち寄ってその歴史に触れてみてください。
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