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御船の親御嶽|漂流伝説が残る宮古島北部の聖地

御船の親御嶽(うふねのしゅう)|漂流伝説と信仰が息づく宮古島北部の聖地

海難防止と航海安全を祈る聖域

宮古島北部の海辺近くに鎮座する御船の親御嶽は、古くから伝わる漂流伝説と結びついた特別な聖地です。漂流船を守護した神を祀り、海難防止・航海安全・漁業繁栄を願う場として、地元漁師や海と関わる人々の信仰を集めてきました。

御嶽からは海と空が広がる開放的な景色が望め、訪れる者に静けさと力強さを感じさせます。

漂流伝説の由来

「宮古島記事仕次」によると、御船の親は船頭として琉球へ向かう航海の帰途、逆風に遭い南の島「アフラ島」へ漂着しました。しかし御船の親は現地で命を落とし、水主の野崎満さりゃだけが生き延びます。

満さりゃは島の女性と夫婦の契りを結び、その風俗や文化を学びました。やがて女性の協力を得て島を脱出し、宮古島の野崎親泊に帰還します。その際、御船の親の頭蓋骨を新里まで持ち帰り、村人たちが「ミャーカ墓」を造って葬りました。この出来事をきっかけに、御船の親を祀る御嶽が「御船の親御嶽」と呼ばれるようになったのです。

アフラ島は台湾東方の小島「緑島(火焼島)」とされますが、現地には同様の伝承は残っていないといいます。

御嶽の特徴

  • 海辺から御嶽を望む景観:潮風が吹き抜ける開放的な立地
  • 漂流伝説の舞台:歴史と物語が重なり、祈りの対象となった場所
  • 地域行事の重要拠点:例祭や航海安全祈願の際には地元の人々が集う

訪問のポイント

  • 所在地:宮古島市北部、新里・野崎エリア周辺
  • アクセス:市街地から車で約30〜35分。海沿いの道を進むと到着
  • 見どころ:海を背景にした御嶽の鳥居、伝説を感じる静かな境内
  • 注意点:聖域のため、拝所や祠には手を触れず、静かに参拝すること

まとめ

御船の親御嶽は、宮古島に息づく漂流伝説と海への信仰が一体となった聖地です。

航海や漁業に関わる人々の安全を祈るこの場所は、海の恵みと厳しさを知る島人の精神文化を今に伝えています。御嶽巡りの旅では、ぜひ海を望むこの地に立ち、先人たちの祈りに思いを馳せてみてください。

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