【30秒で分かる】
ファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」は、宮古島の農家が育てた野菜や果物、島の加工品、手作り惣菜などが集まるJAおきなわの農産物直売所です。夏のマンゴーやパイナップルだけでなく、モーウイ、栗いも、にがな、ぱるだま、島らっきょうなど、一般的なスーパーでは見かける機会が少ない宮古島ならではの食材に出会えます。売り場には食べ方や特徴を紹介する説明札もあり、初めて見る島野菜を知る場所としても魅力的です。宮古空港から近く、旅行初日の食材探しから帰る前のお土産選びまで立ち寄りやすい、宮古島の食文化を体感できる市場です。

宮古島の農産物が集まる「あたらす市場」
ファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」は、平成17年12月に農産物直売研修所「あたらす市」としてスタートしました。翌平成18年12月の1周年リニューアルオープンを機に、現在の「あたらす市場」として本格的に営業を始めています。「あたらす」とは宮古の方言で「愛おしい」という意味です。農家が大切に育てた農産物と、それを日々の食卓に取り入れる島の人たちをつなぐ場所にふさわしい名前です。

観光客向けのお土産店というよりも、もともとは地元の生産者と消費者を結ぶ農産物直売所です。店内では観光客だけでなく、普段の料理に使う野菜や果物を選ぶ地元客の姿も多く見られます。そのため、華やかな南国フルーツだけでなく、葉野菜、根菜、香味野菜、家庭料理に使われる伝統野菜まで幅広く並ぶのが特徴です。
訪れる季節によって売り場の景色が変わる
あたらす市場の大きな魅力は、一年中まったく同じ商品が並んでいるのではなく、宮古島の農業と季節に合わせて売り場が変化することです。
収穫量や天候、入荷した時間によって、その日に並ぶ品種や数量も変わります。前回見つけた野菜が次に訪れたときにも必ずあるとは限りません。反対に、何気なく立ち寄った日に珍しい島野菜や、食べ頃を迎えた果物に出会えることもあります。

決められた商品を買うだけでなく、「今日は何が出ているだろう」と旬との出会いを楽しめることが、一般的なスーパーマーケットとは違う魅力です。
夏の主役は宮古島産マンゴー
宮古島を代表する農産物といえば、やはりマンゴーです。JAおきなわも宮古在来種の「なんこう」、トウガンと並び、マンゴーをあたらす市場の特産品として紹介しています。特に夏は宮古島産マンゴーを求める地元客や観光客で賑わいます。

売り場には贈答向けの立派なマンゴーだけでなく、入荷状況によっては家庭用として楽しみやすい商品が並ぶこともあります。ただし、品種、サイズ、等級、収穫時期によって価格は変わります。マンゴーの最盛期には来店客が増え、人気商品は早い時間帯に少なくなる可能性もあるため、マンゴーを目当てに訪れる場合は午前中の来店がおすすめです。

発送や持ち帰りを予定している場合は、完熟度や保存方法、荷物として運べる状態かを売り場で確認してから選びましょう。
パイナップルだけでも種類が豊富
保存した売り場写真からも分かるように、あたらす市場では宮古島産のパイナップルが数多く並びます。パイナップルは見た目が似ていても、品種によって香り、甘さ、酸味、果肉の色、芯の食べやすさが異なります。
ホワイトココ
売り場には、手書きで「ホワイトココ」と書かれた案内とともにパイナップルが並んでいました。名前の通り、一般的なパイナップルとは異なる個性を持つ品種として販売されています。品種名だけでは味が分かりにくいため、食べ頃や特徴を売り場で尋ねてから購入すると安心です。

ピーチパイン
ピーチパインは、売り場の説明にも「ほんのり桃の香りがする不思議なパイン」と紹介されています。通常のパイナップルとは少し違う香りを楽しめることから、宮古島旅行のお土産や食べ比べにも向いています。

ただし、香りや甘さは熟し具合によって変わります。すぐ食べるのか、数日後に食べるのかを考えて選びましょう。
そのほかの宮古島産パイン
同じ売り場に並んでいても、実の大きさ、皮の色、葉の形はさまざまです。黄色く熟したもの、まだ青みが残るもの、小ぶりなもの、葉が大きく伸びたものなどが並び、宮古島で栽培されるパイナップルの多様さを実感できます。

観光客にとっては見た目の大きさで選びがちですが、パイナップルは単純に大きいものほど甘いとは限りません。品種と食べ頃を確認することが大切です。
パッションフルーツは色だけで判断しない
写真の売り場には、紫色のパッションフルーツとともに、黄色系の実を紹介する案内も掲示されていました。
パッションフルーツは、香りと酸味が魅力の南国果実です。半分に切り、中の果肉と種をスプーンですくってそのまま食べるほか、ヨーグルトやアイス、ジュースに加えても楽しめます。

売り場の説明では、果皮の色や状態を見ながら食べ頃を判断する方法も紹介されています。購入後すぐに食べるものと、少し置いて香りを楽しむものでは選び方が変わるため、初めて購入する人は生産者の表示や案内を確認しましょう。
宮古島産の「モーウイ」
写真に写っている茶色く細長い野菜が、沖縄で食べられているモーウイです。外見は大きな芋や瓜のようにも見えますが、売り場の説明には「中身は真っ白でみずみずしい」と紹介されています。
薄くスライスしてツナと和え、三杯酢で食べる方法や、味噌煮、そぼろ煮、漬物、汁物などへの利用方法が案内されています。

見た目から調理方法を想像しにくい野菜ですが、さっぱりとした料理から煮物まで幅広く使えます。宮古島の市場で見つけたら、島の家庭料理を試す食材として手に取ってみたい野菜です。
秋の味覚として紹介される「栗いも」
「宮古島産 栗いも」の売り場には、さつまいもや栗、かぼちゃのような秋の味覚を思わせる食材として案内が掲げられていました。
袋に入った栗いもは一般的なさつまいもにも見えますが、地域で育てられた農産物として、品種や生産者ごとに大きさや形が異なります。

焼き芋、蒸し芋、天ぷら、煮物、菓子作りなど、素材の甘みを生かす料理に向いています。購入時には、品種名だけでなく、保存方法やおすすめの加熱方法も確認すると失敗がありません。
宮古島産の長ネギ
温暖な宮古島では南国野菜だけが作られていると思われがちですが、売り場には立派な宮古島産の長ネギも並びます。
写真の案内には、農薬や化学肥料を使わずに栽培し、完熟堆肥を使用した商品であることが、生産者からの情報として表示されていました。

このように、あたらす市場では同じ種類の野菜でも、生産者、栽培方法、量、価格が異なる商品が並びます。表示を読み比べながら、自分の目的に合ったものを選べるのも直売所ならではです。
ぱるだまは加熱するとぬめりが出る島野菜
「ぱるだま」は、沖縄で食べられている葉野菜の一つです。売り場の説明では、旬は11月中旬から4月下旬頃と案内され、加熱するとぬめりが出るのが特徴とされています。
お浸し、炒め物、天ぷらのほか、生のままサラダにしたり、味噌汁に入れたりする食べ方が紹介されています。

旅行者にとっては名前も見た目もなじみが薄い野菜ですが、説明札を読むことで、いつが旬で、どのように料理するのかまで分かります。あたらす市場は、島野菜をただ販売するだけでなく、宮古島の食べ方を伝える場所にもなっています。
苦味を楽しむ「にがな」
にがなは、その名の通り苦味を持つ島野菜です。売り場の説明では、一般的にホソバワダンと呼ばれ、苦菜の名でも知られることが案内されています。
細かく刻み、豆腐やピーナツ粉などと合わせて白和えにする食べ方が代表的です。汁物や炒め物に使われることもあります。

強い苦味があるため、初めて料理する場合は量を控えめにしたり、ほかの食材と和えたりすると食べやすくなります。独特の味わいは、宮古島や沖縄の食文化を知るうえで外せない存在です。
島らっきょうは料理の説明まで読んでほしい
島らっきょうの売り場には、下処理や調理方法を紹介する「島らっきょう Let’s Cooking」の案内が掲示されていました。

一般的ならっきょうよりも小ぶりで細長く、独特の香りと辛味、シャキシャキとした食感が特徴です。塩漬け、浅漬け、天ぷら、炒め物など、さまざまな食べ方があります。

ただ買って帰るだけでなく、説明札を撮影しておけば、宿泊先や自宅に戻ってから調理するときにも役立ちます。葉付き、泥付き、下処理済みなど、商品の状態によって手間が変わるため、ラベルを確認して購入しましょう。
手書きの説明札も市場の魅力
あたらす市場の売り場では、大きな活字の商品名だけでなく、手書きの文字やイラストを使った案内が多く見られます。
「ほんのり桃の香りがする」「加熱するとぬめりが出る」「白和えがおすすめ」など、商品名だけでは分からない特徴が、地元の言葉に近い形で伝えられています。

整然と並んだ全国共通の商品を買うスーパーマーケットとは違い、生産者や売り場の担当者の温度を感じられるのが直売所の面白さです。写真を見返すだけでも、宮古島の農産物図鑑のように楽しめます。
宮古在来種「なんこう」とトウガン
JAおきなわがあたらす市場の代表的な特産品として紹介しているのが、宮古在来種の「なんこう」とトウガンです。
なんこうは宮古島で栽培されてきたカボチャの一種で、煮物や汁物など島の家庭料理に使われます。トウガンも沖縄料理では身近な食材で、豚肉や鶏肉と煮たり、汁物に加えたりして食べられます。

南国の果物だけでなく、こうした島の家庭料理を支える野菜が並ぶことに、あたらす市場の本当の価値があります。
ゴーヤー、島バナナ、葉野菜も季節ごとに並ぶ
店内にはゴーヤー、島バナナ、オクラ、ピーマン、青菜類など、日常の食卓で使われる農産物も並びます。

同じ野菜でも、大きさや形が均一とは限りません。しかし、直売所では見た目を揃えること以上に、その日に収穫されたものや、生産者が持ち込んだ農産物の個性を感じられます。

曲がった野菜、小ぶりな果物、完熟に近い商品なども含め、自分がいつ、どのように食べるのかを考えて選ぶ楽しさがあります。
生産者の名前が見える安心感
あたらす市場の商品には、生産者名、価格、内容量、産地などが記されたラベルが貼られています。
誰が作った農産物なのかが分かるため、一度食べて気に入った生産者の商品を次回も探すという楽しみ方もできます。同じ品種でも生産者によって大きさや収穫のタイミングが違うため、食べ比べてみるのも直売所ならではです。

ただし、直売所の商品は入荷状況が日ごとに変わります。前回購入した生産者の商品が常に並んでいるとは限りません。
JA女性部の手作り味噌も代表商品
JAおきなわの公式案内では、JA女性部が手作りする国産大豆使用の味噌も、あたらす市場の人気商品として紹介されています。

旅先のお土産というと菓子や雑貨を選びがちですが、味噌や調味料は宮古島の家庭の味を持ち帰れる商品です。自宅で味噌汁や炒め物に使えば、旅行後も島の味を楽しめます。
液体や重量のある商品を購入する場合は、飛行機の手荷物や預け荷物の条件も考えて選びましょう。

お弁当・惣菜・島のおやつもチェック
あたらす市場では農産物だけでなく、手作りのお弁当、惣菜、魚の天ぷら、サーターアンダギー、ジューシーおにぎりなどが並ぶことがあります。

観光の途中で食べる軽食、ビーチへ向かう前の昼食、ホテルでゆっくり食べる夜食を探す場所としても便利です。
ただし、惣菜や弁当は日によって種類や入荷数が変わり、人気商品は売り切れることもあります。購入後すぐに食べない場合は、消費期限と保存方法を必ず確認してください。

宮古牛や加工品、お土産も揃う
JAおきなわは、あたらす市場の地域特産品としてカボチャ、ゴーヤー、トウガン、宮古牛、マンゴーを挙げています。

店内では農産物に加えて、宮古島産の加工食品、菓子、黒糖、調味料、肉類などを探すことができます。地域情報サイトでも、島野菜、お菓子、加工品に加え、宮古牛や車海老を購入できる施設として紹介されています。

空港のお土産売り場とは商品の構成が異なり、観光用の商品と地元の家庭向け商品が一緒に並んでいることが特徴です。
「安い市場」ではなく、旬と生産者で選ぶ市場
あたらす市場は「野菜や果物を安く買える場所」と紹介されることがありますが、すべての商品が常に一般のスーパーより安いとは限りません。
価格は品種、収穫量、天候、時期、品質、内容量によって変わります。特にマンゴーなどの高級果実は、家庭用と贈答用で価格に大きな差があります。
値段だけを見るのではなく、
宮古島で育てられたこと
収穫した生産者が分かること
その時期の旬を味わえること
珍しい島野菜に出会えること
に価値を感じて選ぶ市場です。

観光客におすすめの楽しみ方
初めて訪れる人は、最初から買う商品を決めすぎず、店内を一周してから選ぶのがおすすめです。
まず果物売り場で旬の品種を確認し、次に島野菜の説明札を読み、惣菜や加工品、お土産を見て回ると、あたらす市場の全体像が分かります。
気になる食材があれば、商品名と説明札を一緒に撮影しておくと、後から調理方法を調べる際に役立ちます。宿泊先にキッチンがある旅行者なら、島野菜を購入して自分で調理するのも宮古島ならではの体験です。

行くなら午前中がおすすめ
営業時間は午前9時から午後6時までですが、農産物や惣菜の品揃えを重視するなら午前中が狙い目です。JAおきなわ公式では、正月3日間、旧盆最終日1日、そのほか月に1度程度の休みがあると案内されています。
午後でも買い物はできますが、人気の果物、少量出荷の島野菜、弁当や惣菜は少なくなっている可能性があります。
反対に、旅行最終日に大量の果物を購入すると、保管や持ち運びに困ることがあります。旅行前半に一度立ち寄って商品を確認し、必要なものを帰る前に買うという利用方法もおすすめです。

宮古空港から近く立ち寄りやすい
あたらす市場は宮古空港から車で約5分の位置にあり、観光の始まりにも終わりにも組み込みやすい場所です。
到着後に立ち寄れば、ホテルで食べる果物、飲み物、軽食などを購入できます。帰る前なら、マンゴー、パイナップル、加工品などのお土産を選べます。
ただし、生鮮食品を飛行機で持ち帰る場合は、傷み、液漏れ、重量、航空会社の手荷物条件に注意が必要です。

編集部からひと言
あたらす市場は、単なるお土産店でも、観光客向けに整えられた市場でもありません。
宮古島の農家が何を育て、島の人たちが何を食べ、その食材をどのように料理してきたのかが見える場所です。
ホワイトココやピーチパインのような南国果実に目を奪われますが、モーウイ、栗いも、長ネギ、ぱるだま、にがな、島らっきょうなど、地元の食卓を支える野菜にも注目してみてください。
売り場の説明札を一つずつ読んで歩くと、普通の買い物が宮古島の食文化を学ぶ時間に変わります。観光地を巡るだけでは見えにくい「島の日常」に触れられることこそ、あたらす市場の最大の魅力です。
あたらす市場の基本情報
**施設名:**ファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」
**住所:**沖縄県宮古島市平良西里1442-1
**電話番号:**0980-72-2972
**営業時間:**午前9時~午後6時
**定休日:**正月3日間、旧盆最終日、そのほか月に1度程度の休業あり
**運営:**JAおきなわ
**駐車場:**あり
**アクセス:**宮古空港から車で約5分
住所はJAおきなわ公式では「1442-1」、JAグループの直売所情報では「1442-2」と表記が分かれています。カーナビで見つからない場合は、電話番号「0980-72-2972」で検索するのが確実です。営業時間や休業日は変更される可能性があるため、来店前に公式情報または電話で確認してください。
こんな人におすすめ
宮古島産マンゴーやパイナップルを探している人、珍しい島野菜を買ってみたい人、地元の食文化に触れたい人、生産者が分かる農産物を選びたい人、弁当や惣菜を買ってドライブへ出かけたい人、空港へ向かう前に宮古島らしいお土産を購入したい人におすすめです。
宮古島の「旬」「食」「暮らし」が一つの売り場に集まる、あたらす市場。華やかな南国フルーツだけでなく、島の人々が普段食べている野菜や家庭料理にも目を向けながら、宮古島の本当の味を探してみてください。







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