
宮古バブルの熱狂を越えて、新しい食の航路へ
2015年、宮古島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」が開通しました。
その瞬間、島の時間が大きく動き出し、観光と経済、そして“食の流れ”が一変しました。
橋の完成から10年が経ち、今、宮古島の飲食業界は大きな転換期を迎えています。

観光客の急増とともに、かつては“宝の山”と呼ばれた飲食業も、いまでは競争の嵐の中にあります。
編集部スタッフが移住した2014年当時、宮古島の中心地では手頃な家賃で自分の夢を形にできるチャンスがまだ多くありました。
しかし今では、家賃が5倍になった店舗も珍しくなく、土地にいたっては当時の10倍まで価格が高騰した場所もあります。

飲食業界は完全に飽和し、客の奪い合いが日常化し、オープンから数年で閉店・売却する店も増え、「成功の島」から「淘汰の島」へと静かにステージが移り変わっています。
一方で、伊良部島の風はまだ穏やかです。
リゾート開発が進みながらも飲食店の数と観光客のバランスが絶妙に保たれており、個人経営のカフェや食堂が地元の素材と向き合いながら、ゆったりと自分たちのペースで店を営む光景がここにはあります。
伊良部島の飲食店の数も当初は少なく、カテゴリー分けするほどではありませんでしたが、ここ数年で確実に店舗が増え、伊良部島に滞在する観光客や長期滞在者も増えてきました。

そのため、より見つけやすくわかりやすい形で紹介するために、新たに**「伊良部島グルメ」カテゴリー**を設けました。※グルメカテゴリー2段目子カテゴリー最後。
“宮古の成功と失敗”の両方を見てきたからこそ、伊良部島では同じ道を辿らず、持続可能な島の食文化を育てていきたい――。
「みゃーくずみ」は、そんな想いを込めてこの特集を始動しました。
島の未来を映す“新しい食の物語”が、いま伊良部島から静かに始まっています。

✍️ 編集者より
私が宮古島に移住したのは2014年。
当時はまだ、街中に手頃な家賃の物件も多く、小さな飲食店でも夢を形にできる“チャンスの島”でした。しかしあれから10年、状況は大きく変わりました。
店舗家賃は5倍、土地は10倍近くまで高騰。
観光の拡大とともに飲食店が急増し、今では客の奪い合いが起きています。一時は「宝の山」と言われた宮古島の飲食業界も、いまでは競争の荒波の中にあります。
一方、伊良部島はまだ穏やかで、リゾート開発が進みつつも飲食店の数と需要のバランスが保たれています。最近では島に滞在する観光客も増え、カフェや食堂が少しずつ増えてきました。そこで、みゃーくずみでは新たに「伊良部島グルメ」カテゴリーを設け、この島で生まれつつある“新しい食文化”を丁寧に記録していきます。
宮古島とは少し違う歩みを見せる伊良部島の“食の今”を、ぜひ一緒に感じてください。
❓ 伊良部島グルメ特集|FAQ(よくある質問)
Q1. 伊良部島にはどんな飲食店がありますか?
A. 伊良部島には、海を眺めながら食事ができる絶景カフェや、地元食材を使った島そば屋・定食屋、移住者が営む創作レストランなどがあります。最近はスイーツカフェやベーカリーも増え、ジャンルの幅が広がっています。
Q2. 宮古島本島と伊良部島のグルメはどう違いますか?
A. 宮古島本島は飲食店の数が多く競争が激しい一方で、伊良部島は観光客数と店舗数のバランスが取れており、落ち着いた雰囲気の中でゆったり食事が楽しめます。地元の素材を活かした“島の個性”を感じられるのが特徴です。
Q3. 伊良部島の人気グルメスポットを教えてください。
A. 「島野彩カフェ龍」「南国キッチン&イン ぱいんみ」「中村屋めっちゃ芋」などが代表的です。観光地・佐和田の浜や渡口の浜の周辺には、新しいカフェやランチスポットも続々登場しています。
Q4. 伊良部島の飲食店は予約が必要ですか?
A. 人気店やディナー営業のレストランは予約がおすすめです。特に観光シーズン(GW・夏・年末年始)は満席になりやすいので、事前に電話または公式SNSで確認すると安心です。
Q5. どうして「伊良部島グルメ」カテゴリーを独立させたのですか?
A. 伊良部島は2015年の伊良部大橋開通以降、リゾート開発が進み、飲食店も増えています。以前は数が少なくカテゴリー分けの必要がありませんでしたが、滞在者や店舗の増加に伴い、より分かりやすく情報を整理するためグルメ…子カテゴリー最後に新設しました。
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