
宮古島市宮国で旧盆の送り日となる9月6日、伝統行事「宮国の大綱引き」が行われました。地域住民や帰省した家族、観光客も見守るなか、夜の帳が下りると東里(あがすざと)と西里(いすざと)に分かれ、巨大な綱を勇壮に引き合いました。
大綱は前日、中学生「ツナシードゥ」が山から採取したキャーン(シイノキカズラ)を用い、青年会や地域の人々が力を合わせて編み上げたもの。今年の勝敗は「西里」に軍配が上がり、会場からは歓声と拍手が沸き起こりました。西の勝利は「豊漁」の吉兆とされ、参加者の期待を大きく膨らませています。
綱引き後は若者たちによる押し合い「デーロイ」が行われ、その後は住民が輪になって踊る「クイチャー」へ。歌と足踏みのリズムが夜更けまで響き渡り、地域が一体となって旧盆を締めくくりました。
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