
船を見送る岬 フナウサギバナタ展望台(伊良部島)
伝承と名の由来「フナウサギバナタ」とは宮古島の方言で 「船を見送る岬」 を意味します。かつては沖縄本島や他の島へ旅立つ人々や兵士を、家族や友人がこの場所から見送ったと伝えられ、島の歴史と人々の想いが込められた場所です。
かつての象徴―サシバの展望台
かつてこの岬には、伊良部島に飛来する渡り鳥「サシバ」をモチーフにした巨大モニュメントがありました。そのリアルな鷹の姿に展望台が組み込まれており、まるで翼を広げて空へ飛び立とうとする姿は、訪れる人の心をつかむランドマークでした。
モニュメント撤去と展望台の現在
しかし、塩害や老朽化により、令和元年(2019年)8月にサシバのモニュメントは撤去されました。現在、現地にはシンプルな展望台構造だけが残されており、かつての巨大な鳥の姿は見ることができません。にも関わらず、展望台からの景観は変わらず素晴らしいままです。


👀 絶景を望む展望スポット
無遮蔽のパノラマビュー
展望台からは、伊良部島を囲む透明度の高い海、エメラルドグリーンに輝くサンゴ礁、そして遠くには宮古本島や池間島・池間大橋まで見渡せるロケーション。その広大な景色は「時が止まったような静けさと迫力」を感じさせ、自然からの贈り物のような絶景を味わえます。

三角点と断崖の見どころ
展望台の近くには通称「三角点」と呼ばれる断崖があり、70 mほどの高さから直接海を見下ろすスリル満点のビュースポットとして人気です。ただし安全柵はなく、踏み外せば危険なので十分に注意して観覧してください。

🐦 サシバとこの地のつながり
サシバは毎年秋、日本各地から伊良部島へ渡来する渡り鳥で、島と深い関係があります。その姿を象った展望台は風雨にさらされる立地ゆえ劣化が進みましたが、多くの人々に印象深い存在であり続けました。
島の歴史と自然、そして人々の願いが込められた展望台は、現在もその精神を伝えています。
⚠️訪問時の注意点
- 駐車場はあり、車でアクセス可能ですが、トイレや売店、飲食施設はありません。事前準備をおすすめします。
- 展望台および断崖への立ち入りは自己責任です。三角点へは滑落リスクが高いため、特に小さなお子様や高齢者は慎重に。
- 観光客同士で譲り合う心が重要。狭いスペースでの撮影時は時間を共有し合いましょう。
🍃 歴史・自然・絶景が交差する場所としての魅力
🚢 「船を見送る岬」という歴史
フナウサギバナタは、ただの絶景スポットではありません。かつて島を出る人を見送る「人の営み」と「切なさ」を感じさせる歴史の舞台です。島民の思いが漂う場所として、訪れる多くの人に深い感慨を与えています。
📸 今なお人気の撮影スポット
モニュメントは撤去されたものの、「展望台の崖上から見下ろす海の景観」「三角点からの水平線に続くサンゴ礁」「遠景に映る宮古本島や池間島」は、変わらずSNS映えするフォトスポットとして訪問者に人気です。

🕰️滞在時間目安とアクセス情報
- 滞在時間の目安:展望台だけなら約5~10分、三角点まで足を伸ばすと20~30分。
- アクセス:宮古空港または伊良部大橋経由で車で約15〜30分。駐車場完備。展望台は駐車場横で展望のみで楽しめます。

✅まとめ:フナウサギバナタで感じる風景と思い
- あの大きなサシバのモニュメントは撤去されたものの、展望台からの景色の美しさは今も健在です。
- 名前に込められた「船を見送る岬」の意味を感じながら、静かな時間を過ごせる場所。
- 設備が限られるため、訪問前の準備と安全対策が必要です。
- 自然と歴史と感動が交差するスポットとして、伊良部島ドライブの立ち寄りポイントにふさわしい存在と言えます。
🎯 あわせて読みたい関連記事
- 🏝 伊良部島&下地島観光ガイド
展望台周辺を含めたモデルコースを紹介。 - 🌊 池間島おすすめ満喫プラン特集‼️
宮古ブルーの橋を巡るドライブプランと一緒に。 - 🌇 宮古島で感動の夕日を眺めよう
夕暮れ時のフナウサギバナタもおすすめです。
編集者より:
当サイト「みゃーくずみ」は、Yahoo!ニュースをはじめ、下記のメディアに掲載されました。
ORICON NEWS・時事ドットコム・NewsPicks・琉球新報デジタル・沖縄タイムス+プラス・現代ビジネス・ライブドアニュース・ニフティニュース・@DIME・ニコニコニュース・BEST TiMES・ウレぴあ総研・エキサイトニュース・Infoseekニュース・JBpress・宮崎日日新聞 Miyanichi e-press・マピオンニュース・STRAIGHT PRESS・ジョルダンニュース!・PRESIDENT Online・旬刊旅行新聞・antenna ほか多数
最近のコメント