【10秒で分かる】宮古島の保護犬の現状
宮古保健所で保護・収容される犬が急増しています。2026年度は9月18日時点ですでに100匹に達し、前年度約140匹を大きく上回るペースです。宮古島では保健所や島内のボランティアだけでなく、飛行機で犬を島外へ運び、北海道など遠く離れた地域で新しい家族を探す「命のリレー」も続けられています。
宮古保健所「受け入れ能力は限界」
宮古島で、保護犬を取り巻く状況が厳しくなっています。
2026年9月20日の宮古毎日新聞によると、宮古保健所では短期間に約20匹の犬が収容され、2026年度に収容された犬は9月18日時点ですでに100匹。前年度の約140匹を大きく上回るペースで増えており、受け入れ能力が限界に近づいています。収容が続けば、沖縄本島の動物愛護管理センターへ移送される可能性も高まると報じられています。
宮古島で暮らしている私たちにとって、決して遠い場所の話ではありません。

私自身も宮古島から羽田まで保護犬を運びました
私自身、以前に宮古島の保護犬を飛行機に乗せ、宮古空港から羽田空港まで届けたことがあります。
今回掲載する写真は、その時に撮影したものです。ケージに入った保護犬を預かり、宮古島から羽田へ。自分ができることは、その区間を一緒に移動することでした。
しかし、その一回の移動の前にも後にも、たくさんの人たちが関わっています。
犬を保護する人。日々のお世話をする人。動物病院で診察する人。空港まで連れて行く人。飛行機で一緒に移動する人。到着空港で待っている人。預かって新しい家族を探す人。そして最後に、家族として迎える人。
一人ではできないことでも、それぞれができることを少しずつつないでいけば、一匹の命を次へつなぐことができます。
まさに「命のリレー」です。

宮古島から北海道・函館へつながる命
この命のリレーは、宮古島から遠く離れた北海道にもつながっています。
函館を拠点に活動する「らまっと」では、宮古島の保健所に収容された犬たちを、宮古島のボランティアと協力して引き出し、北海道で新しい家族へつなぐ活動が行われています。
現在も宮古島から北海道へ渡った犬たちの里親募集や、新しい家族が決まった犬たちの様子などが紹介されています。
函館「だがし屋ささき商店」で知った活動
2026年7月、宮古島夏まつりで子どもたちに楽しんでもらう縁日を行うため、商品の購入で函館の「だがし屋ささき商店」を訪れました。
そこで偶然ではありますが、宮古島の保護犬についていろいろな話を聞く機会がありました。
ささき商店では、宮古島の保護犬を北海道で受け入れ、里親を探して新しい家族へつなぐ活動にも関わっています。
店内には保護犬・保護猫との暮らしや、「命のリレー」への参加を呼びかける案内が掲示され、宮古島から北海道へ渡った犬たちを含め、新しい家族につながった犬や猫たちの写真も紹介されていました。
夏まつりの縁日用品を買いに行った函館の駄菓子屋さんで、まさか宮古島の保護犬の話につながるとは思っていませんでした。
南の島・宮古島と、北の大地・北海道。
遠く離れた場所ですが、「一匹でも助けたい」という思いでつながっていました。

飛行機に一緒に乗るだけでも「命のリレー」に参加できる
保護犬を宮古島から島外へ移動させる際、飛行機の搭乗者が犬の移動を手伝う「バゲージボランティア」という活動があります。
宮古島から羽田などへ移動する人が、保護団体から犬を預かり、飛行機で目的地まで一緒に移動します。過去には宮古島―羽田直行便などの搭乗者を対象に、こうした協力が呼びかけられてきました。
私が宮古島から羽田まで保護犬を運んだのも、この「移動できる人が、できる区間をつなぐ」という活動でした。
特別なことができなくても、自分が宮古島から東京へ行く日に、一匹の犬の移動を手伝う。
その行動が、その犬にとって新しい人生への大きな一歩になることがあります。

なぜ宮古島で保護犬が増えているのか
保護された犬たちを救う活動と同時に考えなければならないのが、「なぜこれほど多くの犬が保健所に収容されるのか」という問題です。
放し飼い、迷子、飼育放棄、繁殖など、さまざまな理由があります。
沖縄県では、宮古保健所に収容された犬猫の情報を公式サイトで公開しています。飼っている犬がいなくなった場合には、できるだけ早く保健所などへ確認することが重要です。
放し飼いをしない。首輪や迷子札などで飼い主が分かるようにする。必要な避妊・去勢について考える。飼い犬がいなくなったら、すぐに探して保健所にも連絡する。
一匹でも保健所に入る犬を減らすために、飼い主一人ひとりができることがあります。
現在収容されている犬を確認できます
沖縄県は、宮古保健所に現在収容されている犬や猫の情報を公式ホームページで公開しています。
宮古保健所「犬猫の抑留収容情報」を確認する
飼っている犬がいなくなった方はもちろん、「近所で見かけた犬かもしれない」「知っている犬に似ている」と思った方にも確認してほしい情報です。
宮古島から羽田へ、北海道へ、そして新しい家族へ
今回、宮古島で保護犬の収容数が急増しているというニュースを見て、以前、自分自身がケージに入った保護犬と一緒に宮古島から羽田へ飛んだ日のことを思い出しました。
そして今年7月、函館の「だがし屋ささき商店」で聞いた話も思い出しました。
宮古島で保護する人がいる。犬たちの世話をする人がいる。空港まで運ぶ人がいる。飛行機で一緒に移動する人がいる。北海道で受け入れる人がいる。里親を探す人がいる。そして、新しい家族として迎えてくれる人がいる。
一匹の犬を救うために、多くの人たちが見えないところで動いています。
宮古島から羽田へ。宮古島から北海道・函館へ。そして、保護犬から「家族」へ。
私たち一人ひとりにできることは、小さなことかもしれません。
それでも、その小さな行動がつながれば、一匹の命を救う大きな力になります。
宮古島の保護犬たちが、一匹でも多く新しい家族と出会えることを願っています。
宮古島情報サイト「みゃーくずみ」も、この現状を伝えることで「命のリレー」の一端を担っていきたいと思います。
関連情報
宮古毎日新聞「保護犬の収容数が急増 宮古保健所『受け入れ能力は限界』」
沖縄県・宮古保健所「犬猫の抑留収容情報」
保護犬・保護猫との暮らし「らまっと」



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