沖縄県・宮古島。この南国の楽園では、美しい海や自然だけでなく、“食”の魅力も観光客を惹きつけます。中でも「宮古そば」は、島民の生活に深く根付き、旅行者にも絶大な人気を誇るご当地グルメ。宮古島に訪れたら一度は食べたい、まさに“島のソウルフード”です。
一見するとシンプルな沖縄そばのようでいて、実は宮古島ならではの独自の進化を遂げてきた「宮古そば」。伝統を守る老舗、地元食材を使った創作そば、夏限定の冷やし麺まで、そのバリエーションは実に多彩。本記事では、宮古そばの魅力を3つのカテゴリーに分けて徹底解説し、編集部おすすめの人気店をご紹介します。
宮古そばとは？その特徴と魅力
具材を隠す独特の盛り付けスタイル
宮古そばの大きな特徴は、具材が「麺の下に隠れるように盛り付けられている」こと。これは「見た目を質素に、味で勝負する」という昔の風習に由来すると言われています。
かつお出汁と中太麺が生むあっさり風味
スープは透明感のあるかつお出汁、麺は歯ごたえのある中太ストレート麺。あっさりしつつも旨味が凝縮された味わいが、多くの人を虜にします。
王道を味わう｜老舗・定番の宮古そば
古謝そば屋｜昭和創業の老舗で味わう本場
昭和7年創業、90年以上宮古そば文化を支え続ける名店。赤瓦屋根と素朴な店構えが歴史を物語ります。澄んだカツオ出汁はあっさりながら旨味が凝縮され、歯ごたえのある中太麺と相性抜群。三枚肉は柔らかく煮込まれ、スープにじんわり溶け込む味わい。地元客に日常的に愛され、観光客からも「これぞ本物」と絶賛されます。宮古島で伝統の味を体感したい方は外せない一軒です。
📍 沖縄県宮古島市平良字下里1517-1 TEL：0980-72-8304｜ ⏰ 11:00～20:00（水曜定休）
にいまそば｜予約制で行列必至の名店
狩俣集落にある「にいまそば」は、独自の時間制予約システムで有名。到着後に予約表へ名前を書き、効率的に入店できます。スープはソウダガツオと豚骨をブレンドした透明感ある旨味仕立て。毎朝打たれる自家製麺はコシが強く、口当たりなめらか。トロトロに煮込まれたソーキやぷるぷるのてびちも人気。観光客はもちろん、地元常連も足繁く通い続ける、宮古島を代表するそば処です。
📍 沖縄県宮古島市平良狩俣3｜⏰ 11:00～15:00（売切次第終了）
丸吉食堂｜香ばしい豚骨スープが自慢の老舗
宮古島郊外に佇む「丸吉食堂」は、香ばしいニンニク風味の豚骨スープが代名詞。力強いスープと太めの自家製麺が調和し、一度食べたら忘れられないインパクトを残します。三枚肉やソーキなど具材も豪快で、ボリューム満点。昼時には観光客や地元客で行列必至。昔ながらの温かい接客と家庭的な雰囲気も魅力で、わざわざ足を運ぶ価値がある名店です。濃厚な一杯を求める方におすすめ。
📍 沖縄県宮古島市城辺砂川975｜⏰ 10:30～15:00頃（売切次第終了）
大和食堂｜宮古島の定番・宮古そばの名店
宮古空港から車で数分、西里エリアにある「大和食堂（やまとしょくどう）」は、地元で長年愛され続ける宮古そばの名店です。時代が移り変わっても変わらぬ味を守り続け、観光客だけでなく地元の常連客からも厚い信頼を得ています。
看板の宮古そばは、透き通ったカツオだしの香りが広がる上品なスープに、コシのある中太麺を合わせた一杯。油っこさがなく、誰でも食べやすいやさしい味わいが特徴です。具材には三枚肉・かまぼこ・青ねぎが使われ、宮古そば特有の「麺の下に具材を隠す」盛り付けも健在。食べ進めるごとに現れる具材に、ちょっとした“発見の楽しみ”があります。
素朴でありながらも奥深い味わいは、まさに“島の家庭の味”。旅の途中に立ち寄れば、思わず「また来たい」と思わせてくれる一軒です。
📍 住所：沖縄県宮古島市平良字西里819-3
📞 電話番号：0980-72-0718
進化系！創作＆個性派の宮古そば
中休味商店｜Wスープの元祖・鶏宮古そば
「中休味商店」は、鶏白湯とカツオ出汁を掛け合わせたWスープ宮古そばの元祖的存在。濃厚でクリーミーな鶏の旨味と魚介の香りが見事に調和し、最後の一滴まで飲み干したくなる味わい。自家製麺はスープとの絡みが良く、食べ応えも十分。半ライス無料のサービスも嬉しいポイント。学生から観光客まで幅広く支持され、リピーターも多い人気店です。宮古島の“進化系そば”を味わうならここ。
📍 沖縄県宮古島市平良西里2050-1｜📞 0980-72-2868
かわみつ食堂｜宮古まぜそば発祥の店
「かわみつ食堂」は、宮古まぜそばの元祖と呼ばれる人気店。特製ダレとコシの強い自家製麺が絡み合うまぜそばは、観光客にも地元客にも評判です。煮干しベースの宮古そばも提供しており、あっさりながら深みある味わいで飽きが来ません。カジュアルで明るい雰囲気の店内は、家族や友人、女性客にも利用しやすく、気軽に立ち寄れるのも魅力。宮古島で一風変わったそばを楽しみたい方におすすめです。
📍 沖縄県宮古島市上地517-3｜⏰ 11:00～15:00
まるかみ（来間島）｜フレンチ出身店主のこだわり
来間島の古民家を改装した「まるかみ」は、フレンチ出身の店主が営む異色のそば屋。ソウダガツオとホンガツオを贅沢に使った無添加スープは、澄んでいながらも奥深い旨味。麺やトッピングを好みに合わせて選べるスタイルも好評で、旅の特別感を演出します。木の温もりあふれる店内は、のんびりと島時間を味わうのに最適。観光の合間やドライブ途中に立ち寄るのもおすすめです。
📍 沖縄県宮古島市下地来間91｜☎ 070-8306-4642
伊良部そば かめ（伊良部島）｜古民家で味わう無添加スープ
伊良部島の長浜地区にある「かめ」は、築70年以上の古民家を改装した趣あるそば処。木造の梁や古家具が残る店内は、ゆったりした島時間を体験できます。自家製麺はコシがあり、なまり節を使った無添加スープはシンプルながら滋味深く、食べる人を虜にします。観光客だけでなく、地元リピーターも通う隠れた名店。素朴で温かい宮古そばを楽しみたい方におすすめです。
📍 沖縄県宮古島市伊良部長浜251｜☎ 0980-78-5477｜⏰ 11:00～16:00
みなと食堂｜漁港前で味わうアーサ麺
荷川取漁港近くの「みなと食堂」は、地元に根付いたローカル食堂。看板メニューは、磯の香り広がるアーサを練り込んだ自家製麺とカツオ出汁の組み合わせ。他では味わえない“港の一杯”です。店内からは漁港の景色を眺めながら食事でき、島の日常を体感できます。新鮮な魚料理が登場する日もあり、観光客にも人気。昼営業のみなので、早めの来店がおすすめです。
📍 沖縄県宮古島市平良荷川取593-10｜☎ 0980-72-2755｜⏰ 11:00～15:00（売切次第終了）
宮古そば まっすぐ｜懐かしの味に癒されて
「宮古そば まっすぐ」は、地元住民から観光客まで幅広く愛される宮古そば専門店。店名には“素材の味をまっすぐに届けたい”という店主の想いが込められています。
看板メニューの「まっすぐそば」は、三枚肉・ソーキ・平かまぼこが贅沢に盛られた王道スタイル。スープは豚骨とカツオの旨味が重なり、あっさりしつつコク深い味わいが特徴です。宮古そば特有のコシのある細麺と絶妙に絡み、一口ごとに素材の良さがダイレクトに伝わります。懐かしさと安心感のある一杯は、観光ランチにも、旅の合間の小休止にもぴったりです。
📍 住所：沖縄県宮古島市上野字上野437
夏だけのお楽しみ｜冷やし宮古そば
キッチンみほりん｜夏限定・冷やし宮古そば
上野エリアにある「キッチンみほりん」は、夏限定の「冷やし宮古そば」で有名。冷たいカツオ出汁に、大根おろし・もずく・かき揚げをトッピングし、シークヮーサーを搾ると爽快な味わいに。見た目も涼やかでSNS映え抜群。数量限定＆ランチのみの提供なので、早めの訪問がおすすめ。観光客から「宮古島の夏の思い出になる一杯」と評判です。
📍 沖縄県宮古島市上野宮国870-2｜☎ 0980-76-3641
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夜に食べたい〆そば｜遅い時間OK
すばや大和｜夜だけ営業の〆そば処
市街地にある「すばや大和」は、夜だけ営業する珍しいそば店。観光やバー帰りの〆として人気です。あっさりしたカツオ出汁にコシのある麺が合わさり、深夜でも食べやすい軽やかさ。カウンター中心の店内は一人でも入りやすく、観光客や常連で賑わいます。昼営業の多い宮古そば店の中で、夜に頼れる貴重な存在。宮古島の夜を締めくくる一杯におすすめです。
📍 沖縄県宮古島市平良下里556｜☎ 050-5494-4773｜⏰ 21:00〜売切次第終了
でんみ（伊良部島）｜昼はそば、夜は居酒屋
伊良部島にある「でんみ」は、昼は宮古そば、夜は居酒屋として二つの顔を持つ人気店。昼の宮古そばは、丁寧に取った出汁とコシのある麺でシンプルながら完成度の高い味わい。夜は新鮮な魚料理や島の食材を活かした一品料理が並び、地元客や観光客で賑わいます。旅程に合わせてランチでもディナーでも利用できる利便性も魅力。伊良部島観光の途中に立ち寄りたいスポットです。
📍 沖縄県宮古島市伊良部伊良部1394-1｜☎ 0980-78-3535
モデルコース｜“1日で3杯”食べ歩きプラン
- 午前：老舗で朝そば（古謝そば屋／丸吉食堂）
- 昼：創作映えそば（中休味商店／かわみつ食堂）
- 午後：冷やしでクールダウン（キッチンみほりん） or 島ドライブ（まるかみ／伊良部そば かめ）
- 夜：〆の一杯（すばや大和／でんみ）
よくある質問（FAQ）
Q. 宮古そばと沖縄そばの違いは？
A. 宮古そばは具材を麺の下に隠す独特の盛り付けが特徴でしたが、現在はお店ごとに多彩なスタイルが楽しめます。
Q. ランチだけ？夜も食べられる？
A. 昼営業中心ですが、夜のみ営業の「すばや大和」など深夜でも楽しめるお店があります。
Q. 効率よく食べ歩く方法は？
A. 市街地の老舗から始め、創作系や冷やしを組み込み、夜は〆そばで締めるのがおすすめです。
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