2026年は、ハンセン病患者を隔離する根拠となった「らい予防法」が廃止されてから30年の節目の年です。宮古島市では、ハンセン病問題への理解を深めるためのパネル展が開催されており、国の隔離政策の歴史や回復者の証言、そして宮古島とハンセン病の深い関わりを学ぶ機会となっています。
ハンセン病とはどのような病気だったのか
ハンセン病は「らい菌」による感染症ですが、感染力は非常に弱く、現在では治療法も確立されており、早期発見・治療によって後遺症なく治癒が可能な病気です。しかし、かつては誤った知識や偏見により、患者やその家族が長年にわたり差別や隔離の対象となってきました。
日本では1907年から隔離政策が始まり、1953年には「らい予防法」が制定。医学的には隔離の必要性が否定された後も政策は継続され、1996年にようやく廃止されました。
宮古島とハンセン病の歴史
宮古島には、国立療養所である 宮古南静園 があり、長年にわたり多くの入所者を受け入れてきました。園内にはハンセン病の歴史や人権について学べる歴史資料館も整備されており、現在も貴重な学びの場となっています。
宮古南静園の歴史は、単なる医療の歴史ではなく、偏見や差別、人権の尊重について考える宮古島の重要な地域史の一つでもあります。
「ハンセン病問題を考えるパネル展」開催中
現在開催されているパネル展では、国の隔離政策の歴史や、宮古南静園の歩み、元患者や家族の証言などが展示されています。また、「人権が大切にされる社会づくりを考えてほしい」という回復者からのメッセージも紹介されています。
開催概要は以下の通りです。
- 開催期間:2026年6月11日~18日
- 会場:宮古島市役所1階 高齢者支援課前
- 会場:宮古島市未来創造センター
- 主催:沖縄県宮古福祉事務所
- 共催:宮古島市
「知ること」が偏見をなくす第一歩
2019年にはハンセン病元患者家族訴訟において、患者本人だけでなく家族にも差別被害が及んでいたことが認められました。しかし現在も、偏見や誤解が完全になくなったわけではありません。
歴史を学び、正しい知識を身につけることは、同じ過ちを繰り返さない社会づくりにつながります。今回のパネル展は、宮古島の歴史と人権について改めて考える貴重な機会といえるでしょう。
出典・参考
- RBC琉球放送
- 沖縄県
- 宮古島市
- 国立療養所宮古南静園
※本記事は報道機関および関係機関の公表情報をもとに編集部が独自に再構成しています。




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