宮古島の葉タバコ農家が10年で半減|観光の島で進む農業離れ

【30秒で分かる】

宮古島の葉タバコ農家が、この10年で約半分まで減少していることが分かりました。2014年に129戸あった農家数は、2025年には63戸まで減少。背景には高齢化や後継者不足、収益面の課題、観光業への人材流出など、離島ならではの問題があります。観光で発展する一方、島を支えてきた一次産業の縮小も進んでいます。

宮古島で葉タバコ農家の減少が深刻化しています。

報道によると、宮古地区の葉タバコ農家は2014年の129戸から、2025年には63戸まで減少。わずか10年でほぼ半減した形となりました。

葉タバコは長年、宮古島の農業を支えてきた主要作物のひとつです。

サトウキビと並び、島の農業経済を支えてきた歴史があり、地域によっては葉タバコ収入が生活基盤となっていた家庭も少なくありません。

しかし現在、その担い手が急速に減っています。

背景にあるのは、農家の高齢化と後継者不足です。

葉タバコ栽培は、苗づくり、植え付け、収穫、乾燥作業など工程が多く、非常に手間がかかる農業です。

さらに近年は、資材価格や燃料費の高騰も重なり、経営負担が増加。

天候不順による収穫量減少もあり、「続けたくても続けられない」という声も増えています。

特に宮古島では、観光業の急成長も大きな影響を与えています。

ホテル建設ラッシュや観光関連産業の拡大により、若い世代の働き先が農業以外へ広がりました。

以前は農業を継ぐ選択肢しか少なかった地域でも、現在は観光業やサービス業、建設業など多様な仕事があります。

これは島の発展でもありますが、一方で一次産業の担い手不足という新たな課題も生んでいます。

観光客数が増え、リゾート開発が進む宮古島。

その一方で、昔から島を支えてきた農業は静かに縮小しています。

宮古島は「観光の島」として注目される機会が増えましたが、実際には農業・漁業・建設・物流など、多くの産業が島の暮らしを支えています。

もし農業の担い手減少がさらに進めば、地域経済だけでなく、島の景観や文化、食にも影響が出る可能性があります。

近年は地産地消や島野菜、ローカルフードへの関心も高まっています。

だからこそ今後は、「観光」と「一次産業」をどう両立していくのかも、宮古島の大きなテーマになりそうです。

■出典

宮古毎日新聞

「10年で戸数が半減 宮古島の葉タバコ農家」

宮古毎日新聞

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編集者コラム・宮古島への想い