松の木展望台は、来間島の入り口付近に位置し、その名の通り琉球松をイメージして設計された独特の展望台です。よくガジュマルの木と間違われることがありますが、この展望台からは、来間大橋と与那覇前浜の広がる絶景が一望できることで知られています。展望台に続く長い階段を下りると、伊良部島までも望むことができ、他の観光地とは一線を画す静かな雰囲気が漂っています。
この展望台は、来間島の集落に入る手前に位置し、来間漁港や来間大橋を眼下に眺めることができます。地元の人々がゆんたく(おしゃべり)を楽しむ場所でもあり、観光客が少なく、静かに過ごしたい方にとっては隠れ家的な絶景スポットです。
展望台へ向かう道は、集落に入る手前の十字路を右折し、細い道を進むとすぐに見えてきます。展望台の手前には鳥居があり、その奥には「御嶽(うたき)」と呼ばれる拝所が存在します。この拝所は、島の人々にとって神聖な場所であり、立ち入ることは避けるべきです。遠くから静かに眺めるのが礼儀です。
また、展望台の脇には断崖絶壁を降りる急な階段があり、かつてはこの階段を使って「来間ガー」と呼ばれる井戸へと降りていたと言われています。しかし、現在では階段が崩れたりしており、非常に危険なため利用は控えるべきです。
展望台からの眺望は圧巻で、崖の直下には「猫の舌ビーチ」が広がり、海を挟んで前方には与那覇前浜、そして右手には雄大な来間大橋が見えます。この美しい風景は、訪れる人々に静かで感動的なひとときを提供してくれます。
松の木展望台は、静けさと絶景を求める方に最適な場所です。観光地としてはマイナーですが、その分、ゆっくりとした時間を過ごすことができるでしょう。来間島を訪れる際には、ぜひこの隠れたスポットで自然と一体となるひとときをお楽しみください。
住所: 沖縄県宮古島市下地来間94