
① 分譲マンションが少ない背景
宮古島では、これまで戸建て住宅や別荘スタイルの物件が中心で、石垣島のような分譲マンションはほとんど見られません。その主な理由は以下のとおりです。
- 人口規模・住宅需要の限界
定住者が少なく、観光・移住者向けの一時滞在型需要が多いため、マンション需要が限定的だった。 - 建築・維持コストの高さ
建材・人材の調達コスト、台風や塩害などの影響から、大規模集合住宅は採算が取りづらい。 - 分譲形式より戸建て優位の傾向
土地が比較的広く取れるため、分譲マンションよりも戸建てでの開発が現実的とされてきました。
② 中古物件は少なく、価格も高い
宮古島における中古マンションは非常に少なく、流通数はごくわずか。SUUMOやアットホーム、goohome等の不動産サイトにも、常時掲載されている物件はほとんどありません。
- 価格は3,000万円台~2億円近い物件までと高額。
- 戸建て中古も2,000万〜6,000万円台と高水準で、地元居住者には手が届きにくい物件も多いです。
③ 市場は「縮小」ではなく、「開発準備段階」
中古物件が少ないため「市場が細っている」と思われがちですが、実際には複数の開発業者が銀行等からの融資申請を行い、分譲マンションや分譲戸建ての計画を進めている段階です。
- 特に2024年以降、観光回復やインバウンド需要を背景に開発計画が再始動。
- 新築物件の計画は増えており、地価の上昇や需要変化に応じた供給体制が整いつつあります。
- なお、いわゆる「タワーマンション(高層階建て)」の計画は現時点で存在しません。宮古島の都市景観やインフラ制限、法規制上も高層建築は進みにくいとされています。
✅ 結論と展望
- 現在、宮古島では分譲マンションの流通はほとんどなく、既存の中古物件は高額で希少。
- しかし、市場は縮小しているのではなく、むしろ新築・分譲物件の供給に向けて準備が進行中。
- 今後数年で、低層型の分譲マンションやタウンハウス的戸建て分譲の供給が本格化する可能性があります。
📝 補足:購入・投資を検討する場合
- 「新築分譲予定地」への早期アプローチがカギ。モデルルーム公開前の予約や地元不動産会社との連携が重要です。
- 投資用ではなく、長期的な移住・拠点づくりとしての購入が増加傾向にあります。
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