
― 伊勢海老にグルクン、夜光貝まで ―
旬の魚介で味わう、南の島の海グルメ特集
サンゴ礁がきらめく夏の宮古島。
この時期の海は、生命力に満ちあふれ、魚や貝がもっとも活発に動くシーズンです。
観光で訪れるなら、**“夏だけしか味わえない海の恵み”**を見逃すのはもったいない!
今回は、6〜8月の宮古島で旬を迎える代表的な魚介を、文化や食べ方の背景も含めて詳しく紹介します。
🐟 グルクン(タカサゴ)
沖縄県の県魚|骨ごと楽しむ島の定番料理
グルクンは、群れで泳ぎながらサンゴ礁周辺を回遊する魚で、沖縄の食文化に深く根付いています。
宮古島では、唐揚げにして**“頭から尻尾まで丸ごと食べる”**スタイルが主流。パリッとした皮と、白身の優しい旨味が調和します。
唐揚げ以外にも、甘辛く煮つけたり、味噌と一緒に炊いたりと、地元の食卓ではアレンジ自在。漁港や市場では1尾200円前後で買えることもあり、お土産用に干物として持ち帰る観光客も。
📍主な食べ方:
唐揚げ/味噌煮/甘辛煮/グルクン寿司

🐠 イラブチャー(ブダイ類)
見た目は派手でも味は上品|宮古島の“食べられる熱帯魚”
名前の由来は、伊良部島(イラブ)に多くいたことからともいわれるイラブチャー。
エメラルドブルーの体色に加え、サンゴをかじるようにして食べる強い歯が特徴で、“南国らしい魚”の代表格。
刺身ではコリコリとした歯ごたえが楽しめ、焼くと淡白な中にもしっかりとした旨味がにじみ出ます。クセが少ないので、地元では塩焼きや煮付けでも人気。皮を湯引きしてポン酢で食べると絶品です。
📍主な食べ方:
刺身(湯引き)/塩焼き/バターソテー/煮付け

🐚 夜光貝(ヤコウガイ)
宝石のような貝殻と、弾力ある貝身が魅力の高級食材
サンゴ礁の岩陰などに潜む大型の巻貝。殻の内側は真珠のような虹色の輝きがあり、ボタンやアクセサリーとしても使われます。
食用としては、厚みのある白い貝柱部分が主で、コリコリとした歯ごたえと自然な甘みが特徴。
生食、バター焼き、天ぷら、和風カルパッチョなど、調理法を問わず旨味が際立ちます。
漁獲数が限られ、提供している飲食店も少ないため「見つけたらラッキー」なレア食材のひとつ。
📍主な食べ方:
刺身/ガーリックバター炒め/天ぷら/寿司ネタ

🐚 シャコ貝
沖縄で「シャコガイ」は貝ではなくごちそう
巨大な二枚貝で、鮮やかな紫や青の外套膜が印象的。貝柱の部分が食用で、柔らかくてほのかな磯の香りと甘みが特徴。
地元では刺身や塩ゆでが基本ですが、洋風にカルパッチョやグラタンにして提供するレストランも増えています。
漁獲や流通が限られ、一部の料亭や島料理店でしか味わえないため、出会えたらぜひトライしたい魚介。
📍主な食べ方:
シャコ貝の刺身/塩ゆで/カルパッチョ風アレンジ

🦐 伊勢海老(8月1日〜解禁)
宮古島の夏の“解禁グルメ”!旨味の塊を贅沢に味わう
沖縄の伊勢海老は毎年8月1日に解禁されるルールがあり、それまでは禁漁。
夏休み後半に宮古島を訪れる方は、この「解禁直後の伊勢海老料理」が最大の楽しみの一つになります。
刺身ではねっとりとした濃厚な甘み、塩焼きでは香ばしさとぷりぷり感が堪能できます。
伊勢海老の味噌を溶かした“伊勢海老汁”は、島人の宴席で定番の贅沢な汁物です。
📍主な食べ方:
伊勢海老の塩焼き/刺身盛り合わせ/伊勢海老の味噌汁

🐠 食べてこそ、宮古の海を知る旅になる
美しい海は見るだけでなく、“味わってこそ本当に記憶に残る”。
夏にしか出会えない魚介との一期一会を、宮古島でぜひ体験してください。
旅の計画に「何を食べるか」を加えるだけで、宮古島の夏はもっと楽しくなりますよ。
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