
① 宮古島の“2億円”土地が偽物だった実例
2024年10月、YouTuberヒカル氏とその右腕・入江巨之氏は、約2,000万円の貸付の返済代替として“宮古島の土地”を受け取ったとされました。しかし、後日その土地は別の人物の所有地であり、入江氏には所有権がなかったことが判明しました。偽造された書類(免許証・印鑑証明・契約書など)が用いられた巧妙すぎる手口で、事実上“地面師詐欺”だったのです 。
被害総額は30億円規模と推定され、その一部として宮古島の案件も含まれています ()。
② 地面師詐欺とは?背後にある巨大詐欺の構図
- 地面師詐欺とは、土地の所有者に成りすまし、不動産業者などから多額の金銭を騙し取る詐欺手法です。提出される契約書・身分証明・印鑑証明までがプロ顔負けの偽造品であることが多く、専門家でも見破れないことがあります 。
- この手の詐欺は組織的で、所有者役・偽造書類作成者・演技指導する人間・仲介交渉役など役割分担がされており、疑われにくいよう綿密に準備されています 。
③ 宮古島という土地の特殊性とリスク
- 宮古島では、観光業・移住需要の高まりにより外部からの流入が増加。土地取引に不慣れな新住民や多額の投資を考える人がターゲットになることがあります。
- 特に所有者不在地や相続未完備の土地、高齢所有者の土地などは地面師の狙い目。売却が発覚しにくい土地ほどリスクが高まるのです 。
④ 被害を防ぐための四大チェックリスト
■ ① 書類の偽造を見抜くために
・登記簿謄本は法務局で自分で取得して確認する
・印鑑証明・住民票などは「原本」を必ず確認する
・複数の書類を照合し、細部(住所・名前・生年月日)にズレがないか確認
■ ② 所有者本人かどうかを確認する
・対面での本人確認を行う(顔写真付き身分証を必ず確認)
・名義人と称する人物と、地元住民・近隣の情報を照らし合わせる
・高齢者や相続放置の土地は特に注意
■ ③ 急がせる相手は疑う
・「この日までに契約しないと他に売る」と焦らせてくる → 要注意
・資金振込や契約書署名を急かされた場合は一旦立ち止まる
・家族や第三者の助言を必ず仰ぐ
■ ④ 土地の履歴・背景を調べる
・登記簿で過去の所有者履歴、抵当権なども確認する
・相続登記が済んでいるか、権利関係に不備がないかを調べる
・境界トラブルや使用制限がないか、役所で用途地域も調査する
■ ⑤ 専門家を必ず入れる
・司法書士・行政書士・不動産鑑定士に事前相談
・契約書は専門家に確認してもらう
・不安があれば「契約をしない判断」も大切
⑤ 実際にあった宮古島案件の経緯とは?
- 入江氏が土地関連の貸し借りをしていた相手(地面師A)は、船着き場周辺の土地やベンツ・ロールスロイスなどの資産を自身所有と主張していたが、実際にはすべて偽物。免許証や契約書類、印鑑証明まで偽造されていたとのこと 。
- Aは他にも約30億円規模の詐欺を全国で多発。被害者には一般人だけでなく有名人も含まれます ()。
🛑 宮古島で暮らす・契約する前に、必ず知っておきたい教訓
- 印鑑が押されている=本物と信用しない。書類や書式、本人確認は複数角度で確認するべきです。
- 契約を持ち掛ける相手には、事前に第三者を入れて相談する姿勢がそもそもの防衛策になります。
- 被害後の返金は極めて難しい場合が多く、一度でも資金を失うと回収不能になる可能性が高いです ()。
✅ まとめ:宮古島でも起こり得る、地面師詐欺の脅威
- 宮古島でも実際に地面師による偽造土地トラブルが発生している。
- この手口は極めて巧妙で、専門家が巻き込まれても気づかないケースが多い。
- 被害に遭わないために必要なのは、文書・書類の精査/所有者の確認/契約プロセスを慎重に進める姿勢です。
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