
🌅 東平安名崎|宮古島の最東端で出会う、時を忘れる絶景と文化の地
宮古島の東端に突き出した細長い岬「東平安名崎(ひがしへんなざき)」は、沖縄県内でも屈指の絶景スポットとして知られ、日本の都市公園百選にも選ばれた国指定名勝のひとつです。青く澄み切った海、白く輝く灯台、自然が織りなす草花の彩り――ここには、宮古島の自然美と静寂に包まれた特別な時間が流れています。

🏝️ 地形が生んだ“神が宿る岬”
東平安名崎の全長は約2km。サンゴ礁が隆起してできた細長い岬は、両側をエメラルドブルーの海に挟まれ、まるで天に続く一本道のように感じられます。その地形の美しさと景観価値は高く、1972年には**国の名勝(天然記念物)**に指定されました。
また、かつてこの岬は「神の通り道」とも言われ、航海安全や豊漁を祈る祈願の地として地元の人々から大切にされてきた背景もあり、自然と信仰が交差する“パワースポット”的要素も持ち合わせています。


🗼 白亜の灯台と展望台
東平安名崎のシンボルともいえるのが、「東平安名崎灯台」。
真っ白な灯台は美しいフォルムで、有料(¥200程度)で上に登ることができ、360度のパノラマビューを楽しめます。灯台の頂上からは、宮古島の海岸線や遠く伊良部島、池間島方面まで見渡すことができ、特に朝日が昇る時間帯は感動的な光景に出会えるスポットです。

🌼 季節ごとに変わる岬の風景
岬を歩く遊歩道沿いには、クサトベラやハマユウ、ユウナなどの沖縄特有の植物が点在し、春から初夏には野花が岬を彩ります。風に揺れる草花と遠くに広がる水平線が織りなす風景は、訪れるたびに違う表情を見せてくれます。
また、風が吹き抜ける岬の高台では、波音や鳥の声、風の音だけが響く静寂の空間が広がり、都会の喧騒を忘れて心を落ち着ける場所としても人気です。

🧭 文化と信仰の跡をたどる
岬の周辺には、かつての祭祀場や拝所(ウガンジュ)と呼ばれる島の伝統的な信仰施設も点在しています。
東平安名崎は単なる景勝地ではなく、島人にとっては祖先と神に繋がる“特別な場所”。現在も地元の人々の手によって清掃や整備が続けられており、**観光と信仰が共存する“生きた文化財”**ともいえるでしょう。

🚗 アクセスと観光情報
- 所在地:沖縄県宮古島市城辺保良
- アクセス:宮古空港から車で約40分/シギラリゾートエリアから約30分
- 駐車場:無料(約50台分)
- 灯台開館時間:9:00~16:30(天候やメンテナンスにより変更あり)
- 施設:簡易売店、自動販売機、トイレあり
⚠️ 訪れる際の注意ポイント
- 風が非常に強い日が多いため、帽子や軽い荷物は飛ばされないよう注意が必要です。
- 自然保護の観点から、植物の採取や岩場への無断立ち入りは避け、遊歩道を利用しましょう。
- ゴミは必ず持ち帰り、次の来訪者のためにも美しい景観を守りましょう。
🌞 宮古島で“心を開放する”体験を
東平安名崎は、写真映えする絶景を求める人にも、静かに自然と向き合いたい人にも応えてくれる多面的な魅力を持つ観光地です。
晴れた日の午後、岬の先端で吹く風を感じながら、自分自身と向き合うような贅沢な時間を過ごしてみませんか?
宮古島を訪れたら、ぜひ足を運びたい**「地の果てにして始まりの場所」――それが、東平安名崎です。**


最近のコメント