
塩川御嶽(しおかわうたき)|静寂と霊石伝説が息づく多良間島の聖地
フクギ並木に包まれた祈りの場
多良間島東部、集落から離れた静かな一角に佇む塩川御嶽は、古くから島民の信仰を集める聖域です。樹齢250年を超えるフクギをはじめ、約650mにわたって続く並木道が御嶽を包み込み、訪れる人を優しく迎え入れます。このフクギ並木と御嶽周辺の植物群落は、沖縄県の天然記念物にも指定され、自然遺産としても高い価値を持っています。
多良間島にある「塩川御嶽(しょーがーうたき)」とその周囲に広がるフクギ並木。島の人々が古くから祈りを捧げてきた聖地であり、緑豊かなフクギの並木道は集落を包み込むように守っています。歴史と自然が調和する癒しのスポットです。📍 Googleマップで場所を確認する

霊石伝説と御嶽の由来
塩川御嶽には、**「空から二つの霊石が飛来し、この地を鎮めた」**という伝説が残されています。この霊石の力を目の当たりにした村人が御嶽を築いたとされ、以来この場所は神の宿る地として祈りが捧げられてきました。
御嶽内には拝所(うがんじゅ)や石碑が静かに佇み、今も地元の人々が手を合わせに訪れます。派手な観光施設はありませんが、森に一歩足を踏み入れた瞬間、凛とした空気と静寂に包まれ、言葉にならない神秘を感じられます。
天然記念物の森と並木
御嶽を囲む森は防風林としての役割を果たし、イヌマキやテリハボク、リュウキュウコクタンなどの樹木が生い茂っています。特にフクギは、古くから防風・防潮のために植えられ、島の暮らしを守ってきた存在です。

参道を歩くと、木漏れ日が差し込み、足音が吸い込まれるような静けさが広がります。自然と人の暮らしが共存してきた多良間島の歴史が、この風景に凝縮されています。
現役の信仰の場
塩川御嶽は単なる史跡ではなく、今も地域の祭祀や年中行事で重要な役割を担う現役の信仰の場です。ここを訪れる際は、「観光地」ではなく「祈りの空間」として敬意を持って接することが求められます。
訪問のポイント
- 所在地:沖縄県宮古郡多良間村塩川
- アクセス:多良間港または多良間空港から車で約10分(徒歩・レンタサイクルも可)
- 見どころ:霊石伝説の残る拝所、天然記念物のフクギ並木と森
- 注意点:静かに参道を歩き、御嶽内では大声や撮影を控えること

まとめ
塩川御嶽は、霊石伝説と天然記念物の森が織りなす、多良間島ならではの神聖な風景を持つ聖域です。フクギ並木を抜け、御嶽に漂う静寂と緊張感を肌で感じれば、この島が大切に守ってきた精神文化と自然の調和に触れることができるでしょう。
詳細は公式サイトをご覧ください: 塩川御嶽 多良間村
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