宮古馬に出会える「宮古馬に乗って島内を散策する乗馬体験が人気」予約制

🟢 宮古島に息づく在来馬 ― 宮古馬（みやこうま）

沖縄県宮古島には、全国でも珍しい在来馬「宮古馬（みやこうま）」が今もなお大切に守られています。小さな島の大地でたくましく育ったこの馬は、島の暮らしと共に歩み、時代を超えて人々に愛され続けてきました。

🐴 宮古馬の起源と進化

約600年前、中国から伝わったとされる馬が祖先とされ、宮古島の独自の風土と暮らしに合わせて、宮古馬は自然と共に進化してきました。体高およそ120cmの小型で丈夫な体格、暑さや湿気に強い耐性、そして人懐っこい性格が特徴です。島の農耕や運搬、戦前までは馬車としても活躍し、かつては人々の生活になくてはならない存在でした。

🌿 絶滅の危機と復活の歩み

高度経済成長期、機械化の波に押され宮古馬は急速に減少。一時は十数頭にまで激減し、絶滅寸前の状態に追い込まれました。しかし、地元住民や愛護団体による熱意ある保護活動によって、少しずつ数を取り戻しつつあります。現在は、30〜40頭ほどが宮古島内で飼育・管理されています。

📍 宮古馬と出会える場所

宮古島市城辺長間にある「宮古馬放牧場」では、のどかな風景の中で宮古馬がゆったりと草を食む様子が見られます。施設では乗馬体験やふれあい体験も可能で、家族連れにも人気のスポットです。飼育員による解説を聞きながら、宮古馬の歴史や個性について学ぶこともできます。

• 宮古馬放牧場
  沖縄県宮古島市城辺字長間1891-1
  TEL: 090-9781-6977

🐎 宮古馬と歩む文化・教育

地域では学校や観光施設とも連携し、子どもたちに宮古馬の保護の大切さを伝える学習プログラムも実施。また、「うまんちゅ祭り」などのイベントでは、宮古馬のパレードや伝統的な装飾をまとった姿を見ることができ、島の文化と一体となった姿に感動することでしょう。

🌍 宮古馬を未来へ

現在の宮古馬は「観光資源」であると同時に、**“命のバトン”**として守り伝えるべき存在です。島を訪れた際には、ぜひその美しい瞳と力強い姿に出会い、宮古島の歴史と自然を感じてください。そして、写真を撮るだけでなく、ふれあいや体験を通して、島の宝の一つである宮古馬の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。